歩け歩こう大行進 上地ウシさん(94歳)完歩
秋空の下でさわやか健康-第九回村民あるけ歩こう大運動が去る十一月四日に行われた。この日は秋一番の好日和に恵まれ、村民七〇〇名余りが参加、村内四つの小学校からスタートした。それぞれの参加者は腰におにぎり弁当をつり下げ、目的地の座喜味城跡公園までの約五キロの道のりを、あるけ歩け、テクテク大行進が展開されていた。参加者の中には九四歳になる上地ウシさん(長浜)を最高齢者に、最年少は一歳四ケ月の比嘉正司ちゃん(座喜味)まで、家族ぐるみの参加者が多かった。中でも、座喜味老人クラブは会員多数が参加し「アッチミソーレ・アッチャビラナ」行進曲を口づさみながらの行進。また、乳母車で参加したチビッ子の中には途中、居眠りと決め込むチャッカリ坊やもいて、何かと微笑ましい光景だった。
それぞれの参加者は正午前にはすべて目的地に到着、お年寄りの中には「ウントコドッコイショッ!」と木陰に腰をおろして一休み、また、ワンパク坊主の中には、一気に城跡をかけ抜ける元気な子もいて、日頃、静かな緑濃い公園内は時ならぬにぎわいをみせていた。昼食後は数々のあそびコーナーがあり、一段とにぎやかさを増していた。
九回目を数える歩け歩こう大運動は村民の中にすっかり定着している。この時期は各部落、団体等でも各種行事が数多くもたれるが、同運動への参加者は年ごとに多くなっている。一方、回をかさねるごとに三〇キロ、六〇キロ、九〇キロなどと、記録への挑戦も行われ、第三回大会からの毎回参加者は三〇キロ完歩を達成したことになる。完歩者には達成証と記念メダルを贈り、健脚をたたえることにしている。