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1980年1月発行 広報よみたん / 3頁

新年のあいさつ 読谷村教育委員会教育長新崎盛繁

新年のあいさつ 読谷村教育委員会教育長 新崎盛繁
 明けましておめでとうございます。
 昭和五十五年の年頭にあたり謹んで新年のごあいさつを申し上げます。希望あふれた新春を迎え、村民の皆様のご清福と、ご繁栄を心からお祈り申し上げます。
 旧年は村教育行政を進める上で一方ならぬご指導とご協力を賜わりまして、誠に有難く心から厚く御礼を申し上げます。お蔭で学校教育、社会教育等村づくりの一環として実践推進することができました。教育諸条件の整備につきましては、古堅幼稚園舎をはじめ、古堅小学校、古堅中学校、喜名小学校の校舎落成、渡慶次小学校読谷中学校の工事の継続事業で学校現場で多少の迷惑や不自由さもありましたが関係皆さんの協力で、近代的な見事な校舎が急ピッチで進捗いたしました。一方、児童数が急激に増えております古堅小学校の緩和解消のため、新設小学校の準備を進めて参りましたが漸く去る十一月古堅南小学校の設置の条例が議決され、いよいよ昭和五十五年一月からスタートすることになりました。設置場所が字古堅六一二の一番地で用地三六〇〇〇平方メートル余で、時代の要求にこたえられる学校としてのマスタープランも出来上り、その第一期工事が今、進められております。この事につきましては地元字古堅の皆さん、地主の皆さんの絶大なるご協力とご理解をいただきました。又、校名につきましては、学区域の皆さんをはじめ、村内外多くの方々にご心配をおかけしご教示とご理解をいただいて、円満に解決することができました。あらためて深く感謝と御礼を申し上げます。こうして、名実共にすばらしい古堅南小学校の誕生を迎えるわけでございます。
 古堅南幼稚園が認可されますと、共に昭和五十六年度までには完成させていく予定であります。いま昭和五十五年の年頭にあたって、これまでの営々積み上げてきました重要事業を引き続き積極的に推進して参りたいと決意いたしております。二十一世紀に絶え得る入づくりを第一に、村政は人間性豊かな文化村づくりに大きく歩を進めております。私共は村民の一人として、それぞれの立場〔幼児、少年、青年、壮年、老年〕で侮いのない働き〔生活〕を通して〔賢く、楽しく、健康な〕家庭生活を送りたいものです。その為にはそれぞれ全体的な発達をめざして個々人の成長への努力〔営み〕をさせなくてはなりません。又、しなければなりません。幸い我が村では、各団体の組織づくりと充実した活動が展開されており、誠に喜ばしい限りであります。わけても青少年の健全育成については彼等自体が独り歩きできない年齢だけに、その育成については、みんなで地域ぐるみでかからないと種々落し穴が多く、かけ声だけでは今日どうにもならない状態であります。どうしても彼等少年達を活動に参加させることによって、いろいろ身につけさせる方法が選ばれ推進されております。各部落での子供会活動がその最たるものです。昨年は村子連(糸村昌明会長)が結成を見、着々と輪をひろげておりますが、それとて、一部の人達の営みではどうにもなりません。村をあげての立ちあがりが必要なわけであります。学校現場における学力、体力づくり、地域社会における村民の体力づくり、コミニティづくり等具体的な運動を村民ぐるみで広げ心豊かな住みよい村づくりを目ざそうではありませんか。
 おわりに村民皆さまが最良の年になりますよう心からお祈り申し上げてあいさつにかえます。

※写真は原本参照

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