「地域に根ざした行政・村民参加の行政」を推進する山内村政は、各地域に内在する諸々の問題点を掘り起し、地域の生の声を村政に反映させよう-と初の行政懇談会を開いた。
行政懇談会は数ケ部落を一つのブロックとし八回に分けて開き、十二月六日の喜名・座喜味・親志地域を最後に全日程を終了した。その間、山内村長以下村三役はじめ、全課長が参加し、地域の住民代表と膝を交え、地域に内在する行政上の諸問題等を提起し、活発な話し合いがもたれた。
行政懇談会は末端行政組織との意見交換を図る中で、村政を周知させるよい機会であり、また、行政を進める中で相互間の疏通を図る極めて重要なものである。八○年代はとかく地方の時代といわれ、ことに、地方の末端行政組織のかかえている問題を解決する中で、地方行政の光明が生れようとするもの。そのことから、今度の行政懇談会は数ヶ月前から企画され、各地域のかかえている諸々の問題提起を促し、村当局で集約されていた。その中で村当局は、問題提起きれた内容等を充分に検討前向きで事に対処して行く一連の報告をする一方、村政の長期展望にたつ基本計画(五年)実施計画(三年)に盛り込んで行くことの報告も兼ねた。
村当局で集約した地域に内在する問題点のそのほとんどは、私たちの日常生活に直接間接の関わりあいをもつものがほとんどで、中でも、道路、生活排水路及び農道整備に関する生活環境の整備な、この事項は、ほとんどの行政区から早急改善、整備の要望が出されていた。また児童公園設置に関すること、軍用地跡利用に関すること、海浜の美化に関することなど、一二五件の諸々の提起が出され、それぞれの行政的サイドから意見交換、限られた時間内で活発な懇談会が開かれた。
(写真)「地域に内在する諸々の問題を掘り起こし、村政に反映させようとして開かれた地域行政懇談会、村長以下全課長が出席、地域の代表者と膝を交えて真剣な懇談会が開かれた。
※写真は原本参照