読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1980年1月発行 広報よみたん / 8頁

母と子の会話 子供と読書まず本を好きにさせること

母と子の会話 子供と読書 まず本を好きにさせること
 子供のころに、本を読む習慣をつけておくことは、これからの人生に大きなプラスになるでしょう。
 読書の習慣を身につけさせるには、まず、本を読むことの楽しさを味わわせることが第一です。
 そのためには、子供が興味を持ち、読みたがっている本から与えていくのがよいでしょう。子供自身が、読んだあと満足感を味わえる本を選ぶこれが、本に親しませる第一歩です。
 お母さんとしては、もっとよい本を、などとお考えになる場合もあるでしょうが、子供自身の興味を無視して、一方的に親の意向を強要すると、かえって本ぎらいになってしまうこともありますので、気をつけたいものです。
 子供の読書の特徴は、おとなの場合とちがって、本の主人公に容易に同化することです。主人公は、必ずしも人間に限らず、動物や人形、空想上の生き物などさまざまです。それらの主人公の喜びや悲しみは、そのまま子供の心の中にいきづき、読書の楽しさを知っていくようになります。
 読んだあとで、お母さんが感想を聞いてあげると、子供は、自分の考え方や意見を話す機会ができて、読書の喜びが一層深いものになるでしょう。
 読後感を話し合うときは、くれぐれも説教調にならないようにし、子供の興味と関心をまず尊重する立場にまわりましょう。
 こうした親子のコミュニケーションを通して、お母さんは次に与える本の選択を考えるとともに、子供の読書を上手にリードしていくように心がけたいものです。

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。