12時間走破大ロードレース 28名で153kmを走る-喜名区陸上愛好会-
大みそかの午後七時から元旦の午前七時にわたる「十二時間走破大ロードレース」が喜名区体協陸上愛好会(仲吉朝幸会長)によって行われ、走った距離がなんと一五三キロメートル。その距離は沖縄本島を縦断、なおあり余る距離が走りぬかれた。
十二時間走破ロードは昨年に次いで二回目だといい、会場の喜名小校グラウンドには二十八名の陸上愛好者が参加した。レースは一人一五〇〇メートル走るごとに次から次へとタスキを渡し、休むいとまもなく真暗闇を走り続ける苛酷なレース展開となっていたが、それぞれの走者は仲間たちの声援を受けながら黙々と走り続けていた。
同レースはスポーツ人口の増大と走ることによって根性と忍耐を培うねらいで開かれているもの。まず一番手走者には波平彰区長がグラウンドを五周走り終えたあと、タスキが次から次へと渡され、走れ走れ大ロードレースが展開された。時計の針が午前○時、一九八○年元旦を告げるその一瞬は同レースのクライマックス。除夜の鐘がゴ~ンと鳴り響くと共に、仲良朝幸前会長から比嘉源豊新会長にタスキが渡されいよいよ新春に向けてひた走り。午前七時のゴールまでに一人平均五五〇〇メートルが走りぬかれた。
二八名の走者の中には五〇代の仲吉朝裕さんをはじめ読谷中学三年生の吉田宏君、宮平裕之君等も周囲の激励を受けながら走っていた。
(写真)-一九八○年一月一日午前○時、たのみますヨ今年もと喜名区体協陸上愛好会の新旧会長のバトン引継ぎ。同区の十二時間走破大ロードレースは七〇年代八○年代を界にひた走り、走りぬいた距離がなんと一五三キロメートル。意気盛んなところを見せていた。
※写真は原本参照