新年大懇親会二八年も続く-座喜味区-
除夜の鐘が「ゴ~ン」と静粛な街並みに響きわたり、新春の夜明けを告げるころ、座喜味公民館では時ならぬ大にぎわいを見せる恒例の新春大懇親会が開かれていた。除夜の鐘を聞くとともに誰ともなく「一九八○年バンザ~イ」「八○年代の夜明けは爽快ダ!」と乾杯の荒しが沸き起きるにぎやかさ。
恒例となっている同区の新年大懇親会は今年で二八回を数える。この日は大みそかの午後十時頃から区民が詰めかけ新春の夜明けを待ち、午前四時過ぎまで大にぎわいするという、それぞれの区民は家内繁昌、部落発展の夢を語り、区民の親交を深めあうとのこと。
一方、同区名物の「鐘」が新春の夜明けと共に「力~ン」とけたたましく鳴り響く除夜の鐘も恒例になっている。電波から流れる鐘の音にはほど遠い響きだが、三〇年近くも打ち鳴らされている鐘とあって、区民にはなじみ深い鐘の音だという。同区の鐘は廃物利用ガスボンベを利用した鐘だが、区民の中には「その音を聞かずして座喜味の新年は明けない」といわれる程になじみ深い鐘だといわれろ。また、初鳴らしは懇親会出席者全員で打ち鳴らし、一〇八回を数えるのに四〇分以上の時間をかけて新春の夜明けを区民に告げている。