読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1980年2月発行 広報よみたん / 5頁

ご注意!暖冬です ハブ公の動き活発

ご注意! 暖冬です ハブ公の動き活発
 新春の夜明けと共にハブ公も長い眠りから目覚め、いよいよ活動期に入ったようです。この時期のハブは長い眠りからの目覚めとあって獲物を求め、草やぶの中を徘徊しているとのことです。ことに今年は暖冬とあってハブ公の活動は盛んになり、農家を震えあがらせているという。この時期はさとうきび収獲のまっ盛りであり、きび畑や茂みの中での農作業には細心の注意をいたしましょう。
 先に村消防本部がまとめた咋年における村内でのハブ咬傷患者は十一件発生しています。この数値は前年の約三倍、過去十年の統計で最高をマークしています。これほどに多いハブ咬傷患者に村消防本部は困惑することしきり、いかにハブ公の出没が多いことかと震えあがらせています。ことに今年は暖冬とあってハブ公の動きが活発にみられます。村消防木部ではハブ公から未然に我が身を守ろうと、注意をするよう呼ひかけています。

ハブとの遭遇!あなたはどうする
※危険な場所に入る時。
 茂みに進入するときは樹上から足元までよく見まわし、棒などで払い、暗いところは燈火をかざして安全を確かめる。
※咬まれた時の注意。
 万一ハブに咬まれたときの応急処置の原理は毒を体外に排出し毒を体の中に浸入させないようにし、体の安静を保つことである。
※毒を吸い出す。
 ハブに咬まれたら直ちに傷口から血液とともに毒を吸い出すこと。毒牙の傷口からさかんに出血するが、これを止血しようとしないで、できるだけ血液を体外にしぼりだすこと。
 口で吸い出すのが効果的で、これは自分でも出来ろ。吸い出した毒は吐き捨てればよく、間違ってのみ込んでも心配ない。
※タオルや紐で縛る。
 血液の毒を吸い出すと共に、傷口から体の中心部に近い方を縛ること。毒の拡散吸収を防ぎ腫れると効果的である。紐は十分毎にゆるめてその末端部に血をかよわす。
※患者は安静を守る。
 患者はなるべく安静にして、医師のもとに急行する。人の助けをかりて移動し、自分の体は安静にする。一人だけのときは人に会えるまでゆっくり歩き、走ったりしないこと。あまり揺らさないように自動車で運び必らず医師の手当をうけることが大切です。

咬傷部位傷口が指先などの場合指根部を縛るとよい。

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