四年に一度のうるう年 二月二九日の平年の気温とは
今年は四年に一度のうるう年。現在わたしたちが使っている暦では、一年を三六五日としていますが、実際に地球が太陽の周りを一周するには三六五・二四二一九四日かかります。ということは一年間に約○・二五日、時間にして約六時間の差ができます。
この年間「○・二五日」は四年で約「一日」になり、その誤差を修正するため四年に一度、二月を一日増やし、その年をうるう年、二月二九日をうるう日と呼んでいます。うるう年にはオリンピックとアメリカの大統領選挙があり、今年がその年に当たります。
ところで天気予報の話になりますが、その日の気温は「平年に比べて」高いとか低いといった基準で発表されますが、さて、うるう年の二月二九日の場合はどうなるのでしょうか。うるう日の平年の値とは?三月一日の平年の気温をベースにしているのではないか、とお考えになる方もおられるかも、残念ながら違います。
普通、平年の気温とは、三〇年間の同じ日の同じ時刻の気温を平均したものです。しかしうるう日の二月二九日の場合は同じ日が四年に一度しかないので、仮に普通の日と同じ方法ではじき出すとなると、一二〇年前の気温まで使わなければ平年の気温が出てきません。
そこで二月二九日は前後何日かの気温を参考にして、統計的な操作で前後ととあまり不連続にならないように計算されています。ですから決して三月一日の気温を二月二九日に振り替えているわけではありません。
振り替える、といえば、むしろ逆に、うるう日の誕生日を三月一日に祝うケースはあるようですが………。