読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1980年4月発行 広報よみたん / 7頁

昭和55年度村の予算(特別会計含む)47億8、424万8千円 教育費 総予算の32.3%占める村民一人当りの支出は十四万一千七六五円 歳出 性質別歳出の内訳

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一%の伸び率となっています。自主財源の主なものは村税の四億五千四百十一万九千円をはじめ、財産収入一億九千六百五十二万六千円。繰入金一億三千万円。分担金及び負担金三千八百四十六万五千円。繰越金一千六百九〇万円。使用料及び手数料一千九十九万四千円になります。自主財源のベストスリーは村税の十二・一%。財産収入の五・一%。繰入金の三・五%が上位三位で自主財源率の八九%を占めています。
 次に自主財源の中で、私たち村民一人ひとりと深い係りあいをもつ村税について区分してみましょう。村税は①村民税②固定資産税③軽自動車税④たばこ消費税⑤電気税⑥鉱産税⑦特別土地保有税から構成されています。予算全体に占める村税の割合は十二・一%ですが、自主財源の中で占める割合は五十一%にもなります。村税を対前年度に比較してみると六千六百八○万四千円増加し、その伸び率は十七・二%になります。
 村税額別について区分してみると、村民税が一億八千九百二十八万円で対前年より二千三百五十七万八千円増加し、その伸び率は十四・二%です。固定資産税については一億三千六百六十九万三千円で対前年比で二〇・六%の伸び率。また、たばこ消費税については七千六百七十五万七千円で七・九%の伸び率。以下、軽自動車税の四百三〇万円。電気税の三千七百五十二万九千円。鉱産税の四百五十八万五千円。特別上地保有税の四百九十七万五千円となっています。
☆次に依存財源について
 総額では二十八億八千六百五十九万四千円で自主財源との比率は七六・七%になります。これを対前年度に比較してみると二億四千二百十四万四千円減少し八・四%の減少率となります。これは補助費業等などの国庫支出金、及び借人金(村債)の減少によるものとみられます。
 依存財源は国庫支出金や県支出金など十項目から構成されますが、中でも収入財源のベストスリーは国庫支出金の十二億九千七百八十八万一千円(三四・五%)地方交付税の十一億四千六百万円(三〇・四%)国有提供施設等所在市町村助成交付金の一億五千六百九十二万一千円(四・二%)となっています。
 国庫支出金については対前年度より一億六千六百十二万円減少していますが、これは主として学校教育環境の整備が一段落し大型支出を伴う校舎の建築が一応の落ちつきを見せたためのものと言われます。一方、収入増となる分は地方交付税で七千六百万円増加その伸び率は七・一%になります。
 依存財源の中で特に目につく減少率の著しいのは村債で、対前年度より二億八百十万円減少し、その減収率は一四六・七%と著しい。そこで村債とは、村が数ある事業を進めるために自己財源ではどうしても賄えず、借入金をもって充てるというやりくり財源のことを意味します。
 借りたものは返さなければならない建前からすると、村債は少ないのにこしたことは言うまでもないのですが、ただし、前年度は新設小学校建設のための急を要する用地取得費が、かなりの額含まれ、異状値だったともいえましょう。
 このことは、こどもたちが学び遊ぶ教育環境をより良い環境にするための教育施設づくりであり、こどもの良い教育環境は借金をしてでも、との親心の現れであり、二十一世紀を担うこどもたちに一段とたくましさを育んでもらおうとするものです。

歳出 教育費 総予算の32・3%占める 村民一人当りの支出は十四万一千七六五円
 次に歳出についてまとめてみると、まず歳出を性質別に区分して消費的経費と投資的経費それにその他とに大きく区分されます。それぞれの予算額は消費的経費が二十二億一百九十九万三千円。投資的経費が十三億六千八百七十五万四千円。その他が一億九千一百八十八万二千円になります。その構成比は消費的経費が五八・五%。投資的経費が三六・四%。その他が五・一%です。性質別を対前年度に比較してみると、消費的経費では八千九百五〇万九千円増加し四・二%の伸び率です。投資的経費については逆に三億一千二百七十八万九千円減少し二十二・九%の減少率になっています。
 予算全体に占める投資的経費の減少は主たる公共投資が一段落したためのもので、中でも学校教育環境の整備(校舎等)及び村総合福祉センター建設補助金などの大型支出がひとまず落ちついたためのものであり、今後は内容等を充実させる経常経費でもって効率よい行政の運営が計かられます。
 一方、これから抜本的な投資を要求される農林漁業の生産基盤の整備及びより快適な生活環境を求め行く土木費.民生費・衛生費などの投資的経費は依然に増して活発な投資が見られ、このことは表九「昭和五五年度で実施する主な事業」でもっておわかりになれるかと思います。
 次に歳出区分にみるベストスリーは、最も多いのが教育費で十二億一千四百六十九万九千円。これは総予算の三二・三%を占め、村の予算の三分の一は教育費といえます。続いて土木費の、五億九千八百十二万一千円(十五・九%)。民生費の五億一千五百四十五万三千円円(十三・七%)と続き、ベストスリーを構成しています。
 とかく地方の時代と呼ばれる八○年代初年度の昭和五五年度一般会計予算は、対前年度より減少は示したものの、三十七億六千万円余の財政事情は類似町村に比して超大型予算には変りなく、私たち村民一人ひとりへの支出額にすれば十四万一千六百九十二円(昭和五五年二月末人口で計算)となります。一方、私たち村民が直接間接負担していただく「村税」は一人当り一万七千一百一円です。これからして村民一人ひとりへの還元率は約八倍になり、昭和五五年度一般会計予算は「人間性豊かな環境・文化村づくり」をめざし効率良い予算の執行にダッシュGOのサインが出されています。
 以下、目で見る図表でもって昭和五五年度村の予算をご参照下さい。

※グラフ「性質別歳出の内訳」は原本参照

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