玉那覇・神田氏に表彰状 自立更生者として
四月の身体障害者福祉強調月間にちなんで明るい話題をひとつ。
これは、先の第十七回沖縄県身体障害者福祉大会において、大木出身の玉那覇長栄氏と都屋出身の神田十市氏が「身体障害者自立更生者」として、大会の席上晴れの表彰を受けました。
玉那覇長栄氏は十七年前脊椎腫瘍による疾病で下半身麻痺の身となっていましたが、その苦境を、持ち前の充実しきった性格で自立更正し、今では車イスを使用して毎日農作業に汗を流しています。玉那覇氏は毎年五〇トン以上のさとうきびを生産し、大木区では常にトップクラスの生産者だといいます。
一方、神田十市氏は先の戦争で右前宛切断という苦境を漁業一筋縄でもって自立更正されています。今では村内の数少ない専業漁家の一人で、その水揚げ実積は五指に入るといわれます。
両氏とも身障の身でありながら、身体の障害を感じさせない程の活躍で、その自立更正は他の模範であると認められ、晴れの表彰に輝いたものです。
本村には二七〇余名の身体障害者がいらっしゃいますが、それぞれの持ち場で活躍されている方も多いです。昨年も本村から二人の身障者が自立更正者として表彰されました。