来期に三万トン 生産の夢託す-読谷農協満産小-
読谷村農協は去る四月十九日今期さとうきび搬出終了を祝いマンサングワー(満産)を中央公民館ホールで開いた。満産小には多数のきび作農家や関係者がかけつけ、今期さとうきび搬出の無事完了を祝うと共に来期への増産祈願を行った。
ところで、読谷村農協がまとめた今期さとうきび搬出実績によると、今期は成育徒長期に二度にわたる大型台風に見舞われ、しかも干ばつという悪循環、その中で以前に増して不作が伝えられていた。
今期の搬入実績は約二万八千六百トンであった。これは当初予想をはるかに下まわる搬入実績である。今期実績を前年期に比較すると約三千二〇〇トン増加した。しかし、作付面積が約十六万坪増大したことに比して、単に「増産した」とは喜べないものだ。
次に生産農家についてみると前期より八三戸増加し、生産農家は九四八戸になった。これら生産農家の平均生産高は約三〇トンになる。また、きび代金は前期より約七千七百万円多く約五億五千万円の租生産額があった。一方、百トン以上の多収穫生産農家は三二名で昨年より七名も多く、きび作農業への見直しはかなり進行している。