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1980年5月発行 広報よみたん / 6頁

母と子の会話 内弁慶自主的な気持ちを持たせよう

母と子の会話 内弁慶 自主的な気持ちを持たせよう
 学校生活や友だちとの間では、人のめんどうみもよく、自分のことは自分でやるが、いったん家に帰れば、何をするにも親の手をわずらわし、とかく自分勝手なことばかりする一これが、俗に”力弁慶”といわれる子供のタイプです。
 ”内弁慶”は、いわゆる泣き虫とか弱虫といわれる子供に多く見られます。
 集団生活や友だちとのつきあいには、それなりのルールがあります。自分の主張もするが、相手の言い分もきき、ときにはがまんもする-といった一定のルールの中で、自分の欲求実現や不満の解消などをうまくコントロールできない子供が、内弁慶になりがちだといわれます。
 つまり、外での不平不満を家庭に持ち帰って、親や兄弟など身近な人のそばで、自分の主張をガンコなまでに押し通そうとするのです。
 内弁慶になる原因はいろいろあるようですが、甘やかされて育った子供に多いといわれます。また、年ごろの子供と遊ぶ機会が少なく、そのために遊び方や集団生活のルールが十分身についていない子供も、内弁慶になりやすいといわれています。
 周囲が子供のいいなりになっていると、いつまでたっても自主的な行動がとれず、ますます外と内とのギャップが大きくならないともかぎりません。家庭では、自分のことは自分でする自主的な気持ちを持たせるようにしましよう。

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