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1980年6月発行 広報よみたん / 3頁

野犬による被害を防ごう 不用犬は役場に一報下さい

野犬による被害を防ごう 不用犬は役場に一報下さい
 群れをなす野犬の行動-何かと恐怖を感じるものです。ことに最近、村内各地で野犬が出没し地域住民を震えあがらせているとのことです。野犬は主として入里離れたところで集団行動し、昼間は小陰でひと眠り深夜になるとゾロゾロと住宅街や天下の公道を徘徊しているとのことです。
 野犬の数は数ケ年前に比べめっきりと少なくなったものの、依然として野犬への恐怖は消え失せない。ことに高志保養豚団地内においては仔豚十頭余りが野犬の襲撃を受け、無惨な被害に遭いました。野犬は憶病だといわれますが、群れをなすと人間をも襲うといい、やっかいなものです。
 役場・保健衛生課では定期的に野犬捕獲作戦を展開していますが、群れなす野犬の中には利口なリーダー犬がいて、捕獲人を軽くあしらう時もあるとのことで職員泣かせだとか。
 野犬……もとはといえば飼い主に見捨てられたペット犬が野性化したもので、これが群れをなすと人畜にも被害を与える。いわば人様への復讐を意図してのことだろうか。とかく野犬はやっかいなものです。保健衛生課のまとめによると、昨年は五〇〇頭余りの野犬・不用犬が捕獲されました。ことに不用犬については飼い主の心け一つで野性化を防ぐことが出来ます。
 本村には飼い犬条例が制定されています。その中には、飼い犬はしっかりとくさりにつなぎ他人に迷惑をかけてはいけないとする条文があります。また、万一の事故発生等については罰則規定もあり、他人に迷惑をかけないよう飼育しなければなりません。飼い犬は家族の一員です。人様と動物が共存できる豊かな生活環境をつくりたいものですね。
 尚、不用犬はそのまま放置せず必らず役場・保健衛生課に一報下さい。
 ※愛犬家の皆様へ
①飼い犬は年一回の登録と、年二回の狂犬病予防接種を受けましょう。
②犬の放し飼いはやめましょう。
③不用犬は役場・保健衛生課に届けましょう。
④散歩の途中などで犬がフンをした場合は、あと始末をちゃんとしましよう。
 (写真)-もしかしてお宅の犬ではないですか。飼い犬はしっかりと「くさり」でつなぎ、人に迷惑をかけないようにいたしましょう。写真のような捕獲犬は県動物管理所に移送され約一週間あずかっています。

※写真は原本参照

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