カメラ定置網乗船レポ 読谷漁協 これやー大漁だぜー 漁師と魚群との壮烈な闘い
「漁家の経営改善・より豊かな漁場の開拓」をねらいとした読谷漁協(古堅宗和組合長)の自営事業「大型定置網漁」は今空前の豊漁に見舞われ、余りの豊漁にうれしい悲鳴をあげている。
定置網はイナンビシ沖合の水深四〇メートル地点に仕掛けられ、その面積は約二、二〇〇坪という超大型で県内では最大級のものだ。東支那海を流れる黒潮に添って全長三〇〇メートル、その中に三つの袋網が仕掛けられ潮流に乗って回遊する魚は定置網とも知らず、その門戸を開き入って来る仕組みだとか。入ったら最後、アリ地獄の如く一網打尽の仕組みで常時十トン内外の魚が網の中で回遊しているとのこと。イナンビシ沖合は回遊魚の豊庫だといわれ四~五月のグルクマー、五~六月のアイゴ、また秋口のガチュン、ガーラ、サワラ、一方、ミジュンは周年魚といわれている。
定置網漁の一日の水揚げ高は平均三トンだといわれる。多い時には四~五トンを超え、今後の課題は販路をいかに拡大して行くかだと古堅組合長は話していた。事実漁協内では消化しきれず県漁連市場でセリ出しているとか。今では読谷漁協の出荷量によってセリ値が変るといわれている。
定置網は五月一日に仕掛けられ、三日から操業した。二、五〇〇万円の網の外に四トンクラスのFRP船二隻、魚を詰め込むコンテナ十個などを装備、定置網漁に係る総事業費は四、五〇〇
※写真「いざ出漁エンジン音高らかに漁場へ向う」、「今日も入っているゾ。つい笑みをうかべる」、「さあ~水揚げでもしようか。」「漁労長のひと声であみあげ開始。大声を張り上げ、一段と力がこもる。」、「これからの漁業に若い息吹きをと語る最年少者の屋良さん(28)」は原本参照