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万円を超すという。漁に従事する漁師は常時二〇名だといい、読谷漁協にとっては画期的な一大事業を導入したものだ。そのものズバリ的中した定置網漁は県漁連の値動きを見て出荷調整する余裕を見せ、読谷漁協内は活気に満ちあふれている。
「広報よみたん」では、その実態を取材するため去る五月二十一日乗船ルポを試み、漁師と魚群との壮烈な闘いを克明にフィルムに納めた。
=定置網漁乗船ルポ=
・午前五時三五分-ひっそりと静かな都屋漁港、打ち返す白波のしぶきは漁師の目覚しとなる。
・午前六時-ひとり、また一人と姿を見せる漁師
・午前六時三〇分-出漁準備、母船に氷をつめ込む
・午前七時-いざ出漁、エンジン音高らかに勢いよく漁場に向う。わずか十五分で漁場に着く早くもシジャーの群れが徘徊
・午前八時五分-母船にトラブル、小休止、さしみで一息つく
・午前九時十五分-上原亀吉漁労長(62歳)の合図で網あげ開始、この日の乗組員十九名。皆真剣に大声かけ合いヨイ~ショ 二○種類近くの魚はしぶきを立て右往左往。その情景壮烈!
・午前九時三七分-母船へ魚をすくい上げ開始。一心不乱!
・午前九時五七分-入った魚を一網打尽。ホッと一息。網を元に戻し都屋港に向う。
※写真「定置網漁は乗組員の団結なくしてありえない。」、「ソ~レ網を引き上げる大声は大海原にひびきわたる。」、「壮烈!一心不乱!その情景は見た人でないと語れない。」、「回遊魚を中心に約20種の魚が入る。選別も大仕事である。」、「今日の水揚げはざっと3トン、定置網漁は大当たり」は原本参照