トリプル選挙蕪辞終了 衆・参議員・国民審査 投票率は86・97%(衆院議院)
“八○年代の政治決戦”といわれた今回の衆・参両議員選挙は六月二十二日無事投票は終わり、国民の審判は下された。
史上初のトリプル選挙になった今回の総選挙は多くの有権者が戸惑いを感じ、各投票所はかなりの混雑を見せたという。本村においても同様で、ことにお年寄りたちにとっては「どっちがどっち?」と右往左往する姿も見られ、選挙事務従事者の丁寧な道案内で無事投票を済せる有権者も多かった。それでも開票の結果ではかなりの無効票投票が見られ、ことに衆議員の投票においては前回の三倍近い無効票があり、せっかくの清き一票が効力を失するという最悪の状態になっていた。このことは有権者誰もがかつて経験したことのない同時選挙で、しかも時として四枚もの投票権を与えられると誰一人として多小の戸惑いを感じるものがあった。
次に本村における衆・参両議員選挙の結果について総めてみると、選挙当日有権者数は一六、一六九名であった。これを選挙別に結果をみてみると、まず、衆議員選挙では投票者総数一四○六二票。従って、投票率は八六・九七%であった。投票総数の内、有効投票一三、六七九票。無効票についてはかなり多く投票総数の二・七%に当る三八二票が?票として除外された。
候補者別得票結果をみると、今回も前回同様に七名の顔ぶれが立候補し、集票合戦が展開された。その結果、上原康助候補が三二・八%に当る四四八三票を得票。続いて小渡三郎候補が二五八二票(十八・九%)。玉城栄一候補が二四三五票(十七・八%)を得票し、本村での得票ベストスリーとなった。
★-次に参議員地方区についてみると、投票総数一四、○五八票に対し三・七%に当る五二七票が無効票になった。従って、有効投票数は一三、五三一票になり、候補者別では喜屋武真栄候補が六三%に当る八、四六四票を得票。大浜方栄候補は五、○六七票(三七%)の得票であった。
★-一方、参議員全国区についてみると、九三名という立候補の中で有権者をかなり手こずらせた。その結果無効票が投票者総数の十五%も出るなど投票嬢での混迷ぶりが伺える。
全国区における本村での得票ベスト5は次の通りである。
野田哲(社)二、三三○票
二宮文雄(公)一、四二○票
渡辺武(共)九四四票
山口淑子(自)八一七票
安永英雄(社)七○二票
★-次に最高裁判所裁判官についての国民審査においては四裁判官ともに信任投票が多かったものの、それでも罷免を可とする投票が三八%(単純計算)もあり注目された。
※写真「今年は選挙の当り年。史上初のトリプル選挙に県内は選挙一色だった」、表「衆議院議員選挙(届出順)」、「参議院議員選挙(地方区)」は原本参照