読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1980年7月発行 広報よみたん / 3頁

読谷村議会議長退任のあいさつ 新垣秀吉

読谷村議会議長 退任のあいさつ 新垣秀吉
 ごあいさつを申し上げます。
空梅雨とともに、きびしい猛暑の続く昨今、村民の皆様には益々ご清栄のことと存じます。
 顧みまするに昭和四十九年十月一日、読谷村第十八回議会定例会に於て、議員各位のご推挙を戴き、議長の重職を二期に亘り、浅学非才、全く微力でありましたが全村民の心を体し民主村政の確立と円滑な議会運営に、ひたすら精進してまいりましたが、何ぶんにも力及ばず村民の期待に沿い得なかったことをまことに申しわけなく存じております。幸にして先輩、同僚議員の格別のご指導ご協力を戴き、また理事者その他各課長、職員の平厚いご指導を賜り今日まで大禍なく議長の重職を果たし得ましたことは誠に感激に絶えず心から厚くお礼申し上げるものでございます。
 特に役場で働く仲間の皆さんには大変お世話になりました。村民の生命、財産を守る立場から共に村民の先頭に立って行動することができ真の公僕として村民の期待に応えることができ誇りにすべきであると思うのであります。今後共、尚一層自信と誇りをもって村民から信頼される真の公僕になって下さることを期待するものであります。
 さて、私は議長任期半ばにして村内有志の皆様から県議会議員選に出馬の要請を受け相当長い期間一人で考え一人で悩み苦しんでまいりました。思うに、読谷村は二万六千名の村民を有しているなかで、戦後処理の未解決の問題、その他次々起こってくる問題を抱えている中で、県議会の議席一つもたないことは内外に及ぼす影響は大なるものがあり大所高所から判断した結果、昨年十一月二十一日出馬の決意の表明をいたしました。それ以来、各地域に於る講演会活動あるいは告示以来の運動を通して私の県政に対する基本的考え方を提示しご批評を仰いでまいりました。私は県議選については全く初陳でどのように駒を進めてよいか全く雲をつかむようでありましたが講演会や村民の絶大なるご支持ご協力によりまして中頭郡区において最高の栄誉を賜り、身に余る光栄に浴しております。今後はさらに自重し私が申し上げました「人間尊重」謂所る、人間を大事にする政治の源点に立って県政に臨み私の提示した八つの誓いを一つひとつ県政に反映させるため一生懸命頑張るつもりでございます。どうか今後とも尚一層のご指導ご鞭撻をお願い申し上げ御礼のごあいさつと致します。

※写真は原本参照

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