読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1980年9月発行 広報よみたん / 3頁

どうですお似合いでしょう 肥料袋を利用した雨ガッパ

どうですお以合いでしょう 肥料袋を利用した雨ガッパ
 どうです似合うでしょう-老人ファッションショーから飛び出た如きのレインニングウェアー。これとて廃品利用で好評そのもの。どこにでもある肥料袋を使っての立派な雨ガッパだ。
 毎年何かの新作が登場し話題を呼ぶ村老人クラブ作品展示会。このユニークな雨ガッパも先の老人クラブ作品展に出展された新作品のひとつである。
 製作者は宇座老人クラブの知花ヒデおばあさん(六八歳)。知花さんはキビ作農家ならどこにでもある肥料袋をみて、もったいない何かに再利用できないものかと思案中、もしかして雨ガッパにでもとひらめき製作に取り組んだという。
 仕上がりは見てご覧の通り、クラブ員の中で好評そのもの。今では注文が殺到しうれしい悲鳴をあげているとのこと。中には肥料袋を束にして持参、注文に来るお年寄りもいて、時ならぬニューファッション?ブームに沸いている。
 肥料袋を利用した雨ガッパの実用度はなかなかたいしたもの。市販のより数倍も強く、ことにさとうきび搬入シーズンには最適だとか。防寒具代用にもなりまさに一石二鳥とはこのことなりきとさぞかしご満悦。新製品は婦人会の中にも次第に普及しつつあり、資源の再利用、物を大切にすることを今年もお年寄りから教えられたようだ。
 ただ、気になるのは背中のマル協マーク。利用者にしてみれば「アロハシャツをつけていると思えば何んでもないさ」と清々としたもの。それにしてもお年寄りの生活の知恵にはまさにおそれいりました。
(写真)-どうです、お以合いでしょうとテレる金城松義村老人クラブ会長

※写真は原本参照

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