共同生活で創造性豊かな青少年に
「青い海、青い空、広々とした野外で楽しいキャンプを」-と去る八月十五日~十六日の両日、残波岬広場において少年スポーツ教室合同キャンプが開かれキャンプには小学校五・六年生一一八名が参加し貴重な体験を積んだ。
同キャンプは「野外活動を通して自然に親しみ、共同生活の中から積極性、協調性などを学び日常生活にないいろいろな体験を通して創造性豊かな青少年の育成をめざす」目的で開かれたもの。それぞれの子どもたちは始めての体験とあって心を弾ませて参加、キャンプの楽しさを心ゆくまで満喫していた。
残波岬広場には十七張りの一大テント村が設営され、九班に分かれ各班に村長をおき、その中で雑草の刈り払い、テント張り、食事の準備などに忙がしくワイワイガヤガヤのにぎやかさ。また、草刈鎌をたくみに使い分け草刈りに汗みどろになる子どもたちの姿は伸びやかそのものであった。中には「鎌より手の方が早いや」と草むしりと決め込む少年もいて、のどかさ一番を見せていた。
合同キャンプは村教育委員会体育指導員の手ほどきを受けながらすべて自主的運営、各班ごとに共同生活していた。ことに料理のつくり方はほとんどの子どもたちがはじめての体験とあって指導員泣かせ。黒こげたり、おかゆになったりで、それでもおいしいおいしいを連発、はしゃいでいた。山内源徳指導員は「子どもたちにとって良い体験になったと思う。火のつけ方、鎌の使い方などを知らない現代ッ子が多すぎた。しかし、自ら進んで体験しようとする姿は実にたくましかった。これを契機に家庭でも創造性に豊んだいろいろな事の体験をさせてほしい」。と話していた。
一方、キャンプのハイライトキャンプファイヤーでは全員が輸になって、まっかに燃える炎を囲み、大きなコーラスが残波岬をこだましていた。夜空にはキラキラ輝く星が子どもたちをあたたかく見守り、残波の潮騒を耳にしながらの合同キャンプは子どもたちに素晴らしい夏休みの体験の蓄積となっていた。
※写真「一大テント村が設営された残波岬広場」は原本参照