読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1980年12月発行 広報よみたん / 4頁

国民健康保険は必ず加入しなければなりません

国民健康保険は必らず加入しなければなりません
 わたしたちは、いつなんどき病気になり、けがをするかわかりません。病気やけがをしたときはお医者さんの治療をうけます。治療をうければ当然お金がかかります。お金がかかるのがいやだからとか、あるいはお金がないからという理由で、病気やけがの治療をうけなければ、わたくしたち、人びとりの幸せも、社会の発展ものぞめません。そのような不幸な事態はみんなが協力しあって未然に防がなければなりません。そのためには日頃からお金を出し合い、いざというときには国民健康保険から必要な費用を出していけば安心だという、お互いに助け合おうという考えが生まれました。いわゆる「相互扶助の精神」です。こういうりっぱな考え方にもとづいて制度化されたのが今日の「医療保険」なのです。
 それはひとくちにいうと、病気やけがなどをして一家が貧困においやられ、しかも家族が離散するかもしれない事態を、地域的に協力しやすいみんなの力で未然にふせぎ「健康で文化的な生活を維持しようとする」社会保障制度の一つであります。
 国民健康保険は、このように相互扶助の精神を基調にしてできておりますので、職場の健康保険、各種共済組合、日雇労働者健康保険、船員保険などに加入している人、または生活保護をうけている人以外は、すべて現住所の市町村が実施している国民健康保険に加入しなければなりません。つまり個人の自由意志に関係なく法律で強制きれたものです。それ故に、保険税が高いからとか、自分達の家族は健康で病院に行ったこともないから国民健康保険に加入しないということはできません。それは相互扶助の精神に反するからです。

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