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1980年12月発行 広報よみたん / 6頁

歳末特集 防犯の心得

歳末特集 防犯の心得
 十二月は、空き巣ねらいやひったくり犯の”かせぎ時”です。ボーナスのシーズンでもあり、なにかと大金が動き、正月の準備などであわただしくなり、家をあけることも多くなります。
 歳末の防犯について考えてみましょう。

家での防犯
〔カギをかけよう〕
 空き巣ねらいから、家を守るためには、まず、カギをかけることです。
 「なんだ、簡単だ」と思われた方もおられるかと思いますが、これが意外とできないのです。
 二、三日家を留守にするとなると、普通、だれでもカギをかけますが、”ちょっと近所に買い物”などというときは、ほんの五、六分間だからという軽い気持ちから、カギをかけずに出かけたりするのです。
 昭和五十四年中の空き巣ねらいの約半数は、カギをかけ忘れた場所から侵入しています。また、空き巣ねらいの”一仕事”の時間はというと、なんと三分間から五分間で十分ということ。
 五、六分の買い物だからと気を許すことがいかに禁物かということがよくわかります。ほんのちょっとの間でも、必ずカギをかけることが防犯の第一歩といえるでしょう。また、隣り近所にひと声かけることもお忘れなく。
 〔まとまった現金を家に置かない〕
 空き巣ねらいが、まず目をつけるのが現金です。
 昭和五十四年中の盗犯の被害総額の約半分が現金です。現金は、盗んだあと使ってしまえば見つかりにくいからです。
 家には、なるべく必要以外の現金は置かないようにしましょう。また、預金通帳を保管する場合は、必ず印鑑とは別の場所に保管しましょう。

ひったくりの防止
〔”弱者”は女性と老人〕
 十二月になると、めっきりふえるのがひったくりです。他の月に比べ警戒が厳しいにもかかわらず約一割も被害がふえます。
 なかでも、ねらわれやすいのが女性と老人です。
 女性や老人が大金を持ち歩く場合は、次のような点にご注意ください。
 必要以上の金を持ち歩かない
 混雑する繁華街などに出かけるときは、必要以上の現金は持たないことです。どうしても多額の現金を持ち歩かなければいけないときは、現金をはだ身近くに持つようにし、ハンドバッグに現金を入れて持ち歩くときは、胸にかかえるようにして持ちましょう。

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