広報よみたん 56/1 No.250
人口
昭和55年10月末日現在
世帯数 6,126戸
総数 26,720人
男 13,172人
女 13,548人
役場-09895-8-2201
消防-119:8-3933
発行:読谷村役場企画課
あけましておめでとうございます
サル年が去ると次はトリ年。
トリ年は、十二支の十番目の「酉」にニワトリをあてはめたものですが、考えてみるとちょっとゆかいなのは、昔”酉の刻”といわれた時刻が、今の午後六時ごろと、その前後約二時間で、どう考えても夜明けを告げるニワトリにはふさわしくないことです。
また”酉の方角”というのは西の方だそうですが、ニワトリというと何となく日の出る方向、つまり東の方向が似合うように思えるのですが・・・。
それはともかく、ニワトリと人間のつき合いはきわめて古く、インドでは紀元前一七○○年ごろにはすでに家畜化され、その後各地に広まったといわれていますが、日本には中国、朝鮮半島を経て伝わり、有名な天の岩戸の神話にニワトリが登場していることはよく知られています。
天照大神(あまてらすおおみかみ)が、岩戸にたてこもった時、ほかの神がみが困って常世の長鳴鳥を鳴かせたりして、天照大神を岩戸から出そうとした話がそれです。
それにしてもニワトリは、昔は暁を告げる霊鳥として宗教的に用いられたり、また、ヨーロッパやアジア各地では闘鶏として娯楽用に飼われていたことが多く、どちらかというとオンドリが主役でした。もちろん、肉や卵も食べられていたようですが・・・。ところが今では、多くの人にとって卵が朝食に欠かせないものになり、メンドリ主役の時代になりました。とくに日本ではこのところ卵とトリ肉が物価の優等生として歓迎されています。そのわりには、ニワトリは”集団生活”を強いられるようになってしまって、今はニワにニワトリの姿を見ることはまれになりました。がといってニワトリのいる動物園は少ないし、ニワトリの声をテレビやラジオでしか聞いたことのない子どもが増えているようで、ちょっとさみしい気もしますね。
ともあれ、よい年でありますように。
※イラストは原本参照