読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1981年1月発行 広報よみたん / 8頁

六年間も続く善意歳末たすけあい運動に 屋比久兄弟(牧原区)

六年間も続く善意 歳末たすけあい運動に 屋比久兄弟(牧原区)
 「恵まれない人たちのためにお役立て下さい。」-と去る十二月十二日伊良皆三七三番地の屋比久敏郎吾(古堅小五年)博子ちゃん(古堅小四年)が父親の孟弘氏(牧原区長)と共に村役場を訪れ、一年間でこずかいを節約して貯金した大きな貯金箱をそっくりと歳末たすけあい運動募金へ寄付した。
 屋比久兄妹による歳末たすけあい運動への寄付は今回で六年目を数える。貯金箱には二人の外に毅君(高三)弘樹君(高二)の両兄も積極的に協力し、屋比久兄妹の心あたたまる善意は多くの関係者から感謝されている。
 この日は敏郎君と博子ちゃんが兄妹を代表して父親と共に村社会福祉協議会長の山内徳信村長を訪れ、大きな貯金箱をさし出し「困った人たちのためにお役立て下さい。」と手渡していた。山内村長は六年も続く屋比久兄妹の善意に深く感謝し「みなさんの善意はきっと多くの恵まれない人たちによろこんでもらえることでしょう。どうもありがとう。」とお礼のことばを述べていた。
 大きな貯金箱はその場で開封。一円玉から百円玉がザクザクあふれだし、お金の計算にひと苦労する程だった。貯金箱の中にはしめて三万六千六百四十二円が入っていて、敏郎君、博子ちゃんも「こんなに沢山入っているの~」と自分たちがこずかいを節約して貯金したお金にびっくりする幕も。兄妹は「また今日からこずかいを節約して来年もきます」とニッコリとほほえんでいた。

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。