読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1981年2月発行 広報よみたん / 2頁

昭和54年度決算 読谷村の財政

昭和54年度決算 読谷村の財政
 村役場は、先に読谷村財政事情書の作成及び公表に関する条例第四条の規定により、昭和五四年度決算及び昭和五五年度上半期の財政事情を次の通り公表しました。
 この財政事情は、本村の財政状況を明らかにし、村民各位にご報告申し上げ、ご理解いただくために作成したものです。本事情書をいち読することにより、村財政についての認識を深め、村民の日々の生活とどのような関係にあるかを知っていただければ幸いと思います。
 尚、財政事情書はB5版十二ページに収録されよりくわしく知りたい方は役場・総務課または最寄りの公民館等でご覧下さい。

一般会計 決算概要 住みよい村づくりに四十四億八千万円余り
 昭和五四年度一般会計歳入歳出の当初予算額は三十九億四千六百九十六万五千円でした。これに補正額の五億三千一百七万二千円と前年度の事業繰越額七百二十八万三千円を加え、最終的な予算額は四十四億八千五百三十二万円になりました。
 本予算額四十四億八千五百三十二万円に対し、収入済額は四十四億五千六百二十八万三千円で、予算比率は九九・三五%です。一方、支出済額は四十二億八千一百九十四万七千円で、予算比率は九五・四七%になっています。そのうち-。
①渡具知地区土地改良総合整備事業-四百八十五万五千円。
②大木公園用地取得事業費一一千三百十六万七千円。
③古堅南小学校校舎建築事業費-一億二千二百二十五万七千円。合計にして、一億四千二十七万九千円を次年度(昭和五五年度)への事業繰越になりました。
 昭和五四年度は、内外の厳しい社会経済情勢にありながらも、効率的な行財政運営の実施によって、本村の将来像である「人間性豊かな環境・文化村」の建設を目指して教育文化の振興、産業経済の振興、社会福祉の拡充、生活環境の準備促進、地場産業の育成強化、読谷飛行場用題解決促進、返還軍用地利用の計画促進等を重点事項として村政は進められてきました。

水道事業特別会計 決算概要
 本年度は、高志保~喜名間を石綿管から鋳鉄管に改良するため、延長七千五百八十三mの配水管布設工事を総工費一億三千六百三〇万七千円を投じて完成しました。この工事の完成により高水圧にも耐えることはもとより、配水池を有効に活用し、座喜味、親志、喜名地域の給水がさらに改善されてまいりました。また、古堅~渡具知間に配水管五三六m。長浜、親志・喜名、高志保等において一一八mの配水管改良補修工事を施行し、当該地域の給水の改善に努めてきました。
 給水人口においては当年度末で二万六千九百四十四人。前年度より三八八人の増加でした。水道の普及率は九四・三八%に上昇しています。年間の総配水量は二百六十二万四千四十四立方メートルで、前年度より十二・六一%増加し、一日平均では六千一百四立方メートルを給水しています。これは、対前年比較において七百四立方メートルの増加になっています。なお、有収率は前年度の八四・五九%に対し、本年度は八四・九一%で○・三二%上昇し順調な推移を示しています。
 当年度水道事業の経営収支については、水道事業収益二億九千七百二十七万三千六十二円に対し、費用額は二億八千三百六十五万二千四百八十二円で、差引当年度の純利益は一千三百六十二万五百八○円になります。この利益剰余金は、減債積立金及び建設改良積立金として、将来の建設改良等に備えて行きます。

国民健康保険特別会計 決算概要
 昭和五四年度読谷村国民健康保険特別会計の当初予算額は、歳入・歳出ともに五億二千二百六十八万三千円でした。しかし、年度中途において三千八百三十一万五千円を補正減とし、最終予算額は四億八千四百三十六万八千円になります。
 本特別会計における予算額四億八千四百三十六万八千円に対し、収入済額が五億五千二百十一万七千円で、予算比率は一一三・九九%です。一方、支出済額は四億五千一百七十二万八千円で予算比率は九三・二六%になります。
 なお、昭和五四年度における年間平均被保険者数は一万四千五百六十九人。世帯数は三、七六八世帯です。診療の状況は入院が一、六〇六件で一件当たり入院日数が十八日間、費用額が十五万九千二百四十二円、入院以外の診療は、二万九千八十二件で、一件当たりの通院日数が二日、その費用額は六千九百十二円になっています。
 被保険者一人当たり二八回の受診で八日間の治療を受けています。それに要した療養諸費費用額は三万六千六百九円。その内、二万五千三百六〇円は療養給付費として保険者負担になっています。それに対し、現年度分の被保険者一人当たりの保険税調定額は一万二千二百四十二円で、徴収済額は一万一千四百七十四円(九三・七三%)になっています。

診療所特別会計 決算概要
 昭和五四年度読谷村診療所特別会計の当初予算額は七千七百八十七万二千円でしたが、これに三百二十七万三千円を補正増いたしまして最終予算額は八千一百十四万五千円になりました。本特別会計における予算額八千一百十四万五千円に対し、収入済額が八千八百一万一千円で予算比率は一〇八・四六%になります。一方、支出済額が七千五百五十八万八千円で予算比率は九三・一五%になっています。
 なお、昭和五四年度は診療総日数二八二日。外来延人員は二万四百八十二人の患者の診療を行ってきました。
 また、昭和五四年十月には老人福祉法第十条の規定によって六五歳以上の老人に対して健康検診を行い、七九一名の一般健康検診と五三名の精密検査を実施いたしました。このように診療所特別会計は広く村民の健康管理の面で多大の成果をあげることができました。さらに、診療所の利用によって各種の予防接種業務や健康活動等公衆衛生の向上が計られてきました。

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