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1981年2月発行 広報よみたん / 7頁

成人病予防週間2月1日~7日 成人病の予防は 家庭と職場の両面作戦で

〔251号6ページの続き〕

成人病の予防は 家庭と職場の”両面作戦”で
 脳卒中や心臓病にかからないためには、なんといっても高血圧と動脈硬化にならないようにすることが大切です。そのためには、ふだん次のような点に十分注意しましょう。

塩分をとり過ぎないように
 塩分のとり過ぎに注意し、偏食を避け、栄養のバランスに気を配りましょう。
 また、油類はパター、ラードなどの動物性油はなるべく避け、ゴマ油やコーン油、植物性マーガリンなどの植物性油をとる習慣をつけましょう。

適度な運動を続けよう
 散歩や軽い体操など体に合った適度な運動は、生理的によいはかりでなく、精神的な緊張をほぐすためにも効果的です。
 その日の体の調子に合わせ、長続きするように心がけましょう。

肥満をなくそう
 肥満は、心臓に負担をかけ、高血圧のもとになりますから、十分気を配り、一日当たりの摂取カロリーが必要里を超えないように注意しましょう。

酒はほどほどにしよう
 酒は適量を守る習慣をつけましょう。一週間に一日か二日の”休肝日”を設けるのも、飲み過ぎを防ぐ意味でよいことです。
 そして、飲むときはタンパク質、脂肪、ビタミン類など”さかな”の補給をお忘れなく。

日常生活での注意
①規則正しい生活を
 仕事と休養のバランスを考えて、疲れがたまらないように睡眠をよくとり、規則正しい生活を送りましょう。
②精神の安定を
 血圧は、精神状態に敏感に反応します。突発的に起こる感情的な動揺-興奮や怒り-や、心配ごとで悩んだりするのはよくありません。適度な気分転換を図りましょう。
③保温の心がけを
 冬の夜、便所などで脳出血の発作を起こす人が多いように、暖かい所から急に寒いところに体をさらすのは、よくありません、気をつけましょう。
④湯かげんの調節を
 風呂の脱衣場は暖める一方、湯の温度は熱すぎないようにしましょう。浴そう内では水圧の影響も受けるので、十分注意しましょう。
⑤排便の工夫を
 便秘は不快感やイライラのもとになり、血圧によくありません。適度な運動と、野菜やくだものなど繊維の多いものを食べ、便秘にならないように。
 また、排便のとき、りきむと血圧が上がりますので、なるべく腰かけ式を使用し、ゆっくり時間をかけましょう。
⑥定期的に健康診断を
 少なくとも年に一、二回は健康診断を受け、病気の早期発見早期治療を心がけましょう。

高血圧 心臓に負担
 心臓から送り出された血液は、血管の中を流れて全身にくまなく送り届けられますが、動脈が硬化して細くなり血液の流れが悪くなると、心臓というポンプは、それだけ余計に圧力を上げなければならなくなります。これがつまり高血圧で、心臓に負担がかかることはもちろん、動脈硬化を促進する結果となり、脳卒中や心臓病の原因となるのです。
 では、正常な血圧とはどれくらいなのかといいますと、一般的には最大が百四十ミリ、最小が九十ミリをそれぞれ上限としています。
 定期的に血圧を測り、自分のふだんの値を知っておくことが大切です。

動脈硬化 血管が衰える
 動脈は、心臓から出る血液を全身に送り届ける大切な役目を果たしています。その血管の厚さや広さは、それぞれの動脈でほぼ決まっており、内壁はスベスベして滑らかです。
 ところが年とともに、内壁にコレステロールや中性脂肪などがくっつくと、その分、血液の通る道が細くなり、血管そのものもだんだん弾力性がなくなってモロくなります。
 これが動脈硬化といわれるもので、血液の流れが悪くなると同時に血圧を高め、そのことがまた、動脈硬化にいっそう拍車をかけることになるのです。

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