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1981年2月発行 広報よみたん / 8頁

ねたきり老人へ暖かい冬のプレゼント マットレス72枚(名城道喜氏から)

ねたきり老人へ暖かい冬のプレゼント マットレス72枚(名城道喜氏から)
 今年の冬の寒さは一段と厳しく、身のよだつような寒さは数ケ年ぶりだといわれます。ことにこれからの二月期は一年の中で最も寒い厳寒期に入るとのことで、体調には充分気をつけなければなりません。
 その中にあって「村内のねたきり老人へ少しでも暖かい冬を」と比謝国道沿いでクリーニング業を営む名城道喜氏(ニューラッキーランドリー合資会社代表)から暖かいマットレス七十二枚の寄贈がありました。
 その贈呈式が去る一月十四日に行われ、ピクアップ三台に山積されたマットレスはそれぞれのねたきり老人たちへ暖かい冬のプレゼントとして配られました。
 暖かいマットレスは三段折りだたみ式、しかも手軽に持ち運びでき、暖かさにつけては抜群だといわれます。
 マットレスをプレゼントされたそれぞれのねたきりお年寄りたちは「ウリやチャッサやが、ただしイイテンシムンナ?」(値段はいくらですか、無償ですか)。と思わぬ暖かいプレゼントに感謝しきっていました。マットレスは他に、老人家族奉仕員派遣世帯にも配られ、それぞれのお年寄りから感謝をされました。
 時価数十万円だといわれるマットレスの寄贈に名城道喜社長は「とかく厳しい寒さの中、ねたきり老人の皆さんはさぞかし大変でしょう。少しでも暖かく静養し、一日も早く元気になってほしい。と願いを込めてのプレゼントにした。」と話していました。
 尚、今年は国際障害者年です。障害を持つ人の社会への完全参加と平等-を共通テーマに、心身に障害をもつ者に温かい職場をと世界的なキャンペーンが展開されています。こうした国際障害者年を先取りした名城社長は身障者の雇用拡大にも積極的で、現在ニューラッキーランドリー社には十数名の身障者が健常者と共に働いています。

※写真「ねたきり老人に暖かい冬をと72枚のマットレスを寄贈」は原本参照

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