読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1981年2月発行 広報よみたん / 10頁

新春の大空にたこ乱舞 第七回親子たこあげ大会

新春の大空にたこ乱舞 第七回親子たこあげ大会
 「た~こタ~コあがれ、天まであが~れ!」-新春恒例の第七回親子たこあげ大会が去る一月三日午後一時から村運動広場で開かれました。
 親子たこあげ大会は、新春の光と風の中で親と子がたこあげを通して心の触れあいをもち、大きな広場を走りまわることによって、明るい健康なからだづくりを図ることとし、また、手づくりのたこでもって郷土民具の良さを子供たちに理解させ、創造性と情操をつちかい、青少年の健全育成を図ることも大きなねらいとして開かれたものです。
 この日のたこあげ大会は昨年の無風状態とうって変わり絶好のたこあげ日和にめぐまれ、その中で、七〇組余りの親子をはじめ、子供会やグループで参加し、それぞれの場所に陣取って心ゆくまでたこあげを楽しんでいました。
 手づくりのたこは和風タコ、洋風タコと大小さまざま。色採豊かに工夫されたタコが多く、大空いっぱいに群舞するたこは華やかそのもので、たとえ小さくても「オラッチのたこが一番だい!」と親子で無我無中になってたこあげに興ずる姿はさわやかそのもの、笑い声と歓声の飛び交うたこあげ会場であった。
 この日の手づくりたこはすべてが空高く舞いあがったとあって、頼みの風に感謝することしきり。昨年の全機墜落の悪夢はことさら忘れ、にぎやかさ一番の新春にふさわしいたこあげ大会であった。
 中には、今年からはじめて参加したという松田親子(伊良皆)は「糸が切れないかと心配した。素人づくりでもよくあがりますネ。」と腕自慢。
 尚、たこあげ大会は審査も行われました。本村のたこあげ大会は七回目を数えるとあって、たこづくり技法はかなり高度化しているとの審査評。それぞれ持ち寄られた手づくりのたこは創意工夫に満ちあふれ、色あざやかに彩られたたこはいずれも優秀作。甲乙をつけるのに手こずる審査員たちであった。
 審査の結果では次の親子がそれぞれ人賞いたしました。
※最優秀賞
 慶田盛ひろし・かつま親子
 与久田正輝・かおり親子
 知念正哲・泉子親子
 山城幸雄・真親子
※優秀賞
 比嘉成芳・誠啓親子
 大嵩武・健一郎親子
 比嘉カツ子・めぐみ親子
 国吉稔・拓親子

※写真「今年のえとにあやかり、いざとべ大空へ」は原本参照

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