ムーチーつくりで郷土文化を継承 手づくりのムーチーを村役場に
只今、ムーチービーサ真最中。旧暦十二月七日(新暦一月十二日)のムーチーは沖縄伝統行事のひとつです。サンニンの葉につつまれたこうばしい香りは、いやおうなしに食欲をかりたて「あ~モチ、もち」とサンニンの葉を数えるのも楽しみのひとつですネ。
ここ、私立・ひまわり保育園(仲村実利園長)では子どもたちに郷土の伝統行事をおさな心から語りつがせ、みずからムーチーをつくることによって、郷土の良さを知ってもらう-。と保育教材に設定し、ムーチーづくりはひまわり保育園の恒例行事のひとつになっています。
かわいい園児たちはこの日ばかりは大人顔まけの大振り切り。白いエプロンがよく似合い、小さな手いっぱいにせっせとこねあげられるモチはさぞかしうまそう。園児たちはこねあげることには慣れているらしく、粘土をいじる技法をそっくりとモチこねに応用、保母さんたちを苦笑いさせる一幕もみられました。
たきあげられたモチはさっそく園児たちみんなで試食会。一方、余分につくられたムーチーは十数個づつ編みあげられ「毎日のお仕事ごくろうさま」と村役場や消防本部などにかわいいプレゼントが届けられました。
村役場には去る一月九日、六〇名のかわいい園児たちが仲村園長、外二人の保母さんと共に訪ずれ、大小のムーチー束を山内村長等に手渡していました。
この日の村役場はときならぬかわいい園児たちの訪問を受けにぎやかさ一番。山内村長も手渡されたムーチー束にあたたかい目差しを向け、日頃の渋い顔は一変に吹き飛び、始終ニコニコ「どうもありがとう、来年もまたお願いしますヨ。」と催促すると、園児たちはすかさず大きな声でハ~イ!と約束、職員から大きな拍手を受けていました。
それにしても郷土の伝統行事を保育内容に生かすことも大切なことですネ。尚、ひまわり保育園は四月から法人立・のぐさ保育園としてスタートすることになっています。只今、村役場・厚生課では入園児募集を受付けています。
(写真)-ボクたちがつくりました、どうぞ。ハイどうもありがとう。ひまわり保育園児からドッサリムーチーがプレゼントされました。
※写真は原本参照