読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1981年3月発行 広報よみたん / 5頁

村人口動態 社会動態はマイナス値に 自然増も暫次減少

社会動態はマイナス値に自然増も暫次減少 村人口動態
 役場・住民課はこのほど昭和五五年村人口移動状況について次のようにまとめました。これは、住民基本台帳月報に添ってまとめたもので、自然動態・社会動態とに分けてまとめています。
 自然動態についてみると、年ごと三〇〇人台増加しているものの、昨年は過去十年間の最低値三一三人の増加しかみられず、自然増加は年ごと暫時減少の傾向にあります。そのことは、出生数の減少に対し、死亡者は逆に増加しつつあることを意味し、ちなみに昨年は四五一人の出生に対して死亡者は一三八名でした。出生数は過去十年間で最も少なく、逆に死亡者は最高値にあります。
 次に社会動態については、これまで年ごと着実に増加してきましたが、昨年はなぜかマイナス値にあります。そのことは、村内に転入して来る人口よりも転出して行く人口が多いことを意味し、昨年は六四人の転出増になりました。しかし、世帯数については一七三世帯増加し、何かと珍現像になっています。
 転出増の要因は主として県内外での就学、就職、婚姻による単身者の転出が多く、家族を単位とする転出減は少ないものです。そのことは昨年の世帯増を意味する結果になっています。なお、ユーレイ人口二七四人の職権消除もマイナス要因に拍車をかけました。
☆-出生・昨年は四五一人の新しい生命が誕生いたしました。これは一日に一・二人の尊い生命がうぶ声をあげ、すくすく育くまれています。
 男女別でみると男児二二六人に対し、女児は二二五人の出生で何かと均衡のとれた出生数になっています。次に月別の出生状況では三月の春先から五月の初更までと、九月の秋口から十二月の年末までは常に四〇人台の出生数をマークし、一方、寒期と盛夏時における出生は以外に少なくなっています。そのことは、赤ちゃんを壮健に育てる季節的好条件を選ぶ計画出産が多く、また、就学との関係もうまく計算されたのが特徴のひとつに数えられます。
☆-死亡・昨年は一三八名の方が亡くなられました。ここにあらためて故人のご冥福を心からお祈り申し上げます。
 昨年の死亡者は過去最高値をマークしました。ちなみに昭和五一年を指数一〇〇とした場合昭和五五年は実に一四四で、かなりの死亡者増になっています。男女別では男は六七人、女は七一人で女か四人多くなっています。
 つぎに月別死亡者数は季節の変り目、寒い時季に死亡者は多いようです。ちなみに春先と秋口はご用心下さい。死因別では老衰で亡くなられた方がほとんどです。中には不慮の事故、病気などで一家の大黒柱を亡くされた方もいらっしゃいます。
 昨年は二・六日に一人の尊い生命が失われました。
☆-転入・転出・社会動態入口はこれまで着実にプラス値をマークしてきましたが、昨年は一転してマイナス値に移行しました。まず、転入一三一〇人に対し、転出は一三七四人で、その差六四人とわずかながら減少しています。月別では主として就学、就職シーズンの四月期から六月期にかけてかなりの転出がみられ、社会減少の要因になっています。
 また、社会減のもうひとつの要因にユーレイ人口による職権消除があげられます。その数は二七四人というかなりの転出減になりました。ユーレイ人口は主として転出に際し、小荷物をかかえ、忍者ごときにサッと村外へ去った人たちのことを意味しています。
 住民課では転出の際はかならず転出届けの手続きを済ませたあと、それぞれ転出する旨、呼びかけています。

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