力作でいっぱい 特殊学級生教育作品展
昭和五五年度教育作品展(読P連主催)が去る三月十一日~十二日の両日中央公民館ホールで開かれ、多くの参観者でにぎわいました。
教育作品展は、村内各小中学校に設置されている特殊学級生三九名による作品展で、会場には学級生の日項の勉強成果がところ狭ましに屡示されていました。会場には各学校別に手芸、書道、作文、工作品を中心に三〇〇点余りが展示され、いずれも力作ぞろいとあって参観者に深い感銘を与えていました。
なかでも読谷小学校学級生の野菜展示は農家をびっくりさせる程のできばえ。キャベツ、レタス、ネギなどいずれも特級品の折紙がつけられていました。即売に付されるとアッという間に売り切れ、展示会ハイライトのひとつになっていました。
読谷小学校学級生のやさい畑は旧校舎跡につくられ、種々のやさいを作付けています。やさい畑の管理はすべて学級生が汗を流して育てあげたといい、担任の池原先は「学級生たちにとりて一揖大切なことは、ねばり強さとおちつきです。子どもたち自らの手でやさいをつくることで、生きた教育ができるものです。畑を手入れする子供たちの姿は伸びやかで一段とたくましい。物をつくるよろこびをからだで体得したことがひとつの自信につながっています。」と教育の成果を話していました。
また、読谷中学校学級生による共同作品「モザイク・希望」も好評を呼んでいました。共同作品は学級生の卒業記念にと制作され、希望に湧きたつ生徒たちの純心な姿が作品に描かれていました。作品は、たて一・八メートル、横二・七メートルの超大型版で、工芸カラープラスチックを小刻みに配色よく張り合わせた超大作として好評を呼んでいました。卒業生のB君は「ボクたちだってできるんだ。みてくださいこの作品を。」と誇らしげに指さして話していました。また、担任の島袋先生は「生徒たちが自らやればできるんだ。という成果がこの作品です。これが生徒たちの自信になっています。」と教え子の作品を前に満足顔に話していました。
教育作品展は盛況の中に幕を閉じましたが、父母の参観者が少なく生徒たちを残念がらせていました。主催者の読P連は「PR不足につきるが特殊学級についての一般の理解がほしい。生徒たちはそれぞれのよさをもっている。普通学級生となに変りなくやればできるのだという自信がみなぎっている。その努力の成果を知るにも多くの父母が展示会を参観してほしい。」と話していました。(写真)三〇〇点余の作品がスラリ展示され好評を呼んだ教育作品展
※写真は原本参照