農薬の取り扱いは注意深く 命とりの危険性も 六月は「農薬危害防止運動月間」
五月から六月の初夏にかけてさとうきびの害虫防除のよく農薬を手にすることが多いですね。
ところで、農薬によって手足がかぶれたり、中毒症状を起こしたことはありませんか。最近、農薬の取り扱い不注意による農薬中毒事故がよくみられます。こうした農薬による事故を防ごう-。と六月一日から一ヶ月間「農薬危害防止運動」が実施されています。農薬をあなどってはいけません。取り扱いによっては一命を落としかねない事故に結びつく危険性は十分にあります。
この運動は、農薬の性質・作用および危険防止方法ならびに農薬の適正な使用方法などを広く知らしめよう、と行われるもので、農薬を使用するときには次の事項についてよく注意いたしましょう。
①農薬の使用には容器の表示事項をよく読み、完全に適正に使用する。
②農薬の散布には、必ずゴム手袋、マスクをし、服装を整えます。不健康な人、著しく疲労している人は散布には従事しないこと。
③散布作業は朝夕の涼しい時間を選び二~三時間で交代すること。
④作業後は、すみやかに手足、全身を石けんで洗い、作業服は毎日取り替えること。
⑤万一、めまいがしたり、頭痛がしたり、少しでも気分が悪くなったりしたときは、医者の診断を受けるようにしよう。
※農薬の管理はきちんと
①農薬の管理は充分注意すること。子どもの手の届かない場所や、盗難にあわないように気をつけて下さい。
②不用になった農薬を不注意にすてると思わぬ事故を引き起こすおそれがあります。充分注意して下さい。
③特定毒物などその使用方法が定められている農薬については、その使用方法を厳守するとともに、これ以外の農薬についても油断せずに慎重に取り扱うこと。