読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1981年6月発行 広報よみたん / 6頁

ゴミゴミゴミこれでよいのかあなたの家庭でいま一度点検を ゴミ公害からかけがえのない自然を守ろう

ゴミゴミゴミ これでよいのか あなたの家庭でいま一度点検を ゴミ公害からかけがえのない自然を守ろう
 毎日、私たちの家庭からはき出されるゴミ-何の抵抗もなく、あたりまえすぎて気にもとめない。でも、そのゴミが公害などの原因になることを考えると、ゴミの処理はし尿と同じように、わたしたちの生活環境を保持していくために避けて通れない問題の一つといえます。
 ところで今年も「よりよい環境を求めて」六月五日~十一日までの一週間、恒例の「環境週間」が実施されました。さしずめ、わたしたちが望む暮らしやすい快適な生活環境とは……まずは、さわやかな空気、静けさ、のびのびと大手を振って歩ける通り、緑あふれる公園、そして何よりもゴミのない清潔なむらなど……いろいろと数えあげることができます。
 しかし、このような快適な環境も、ただ待ち望んでいるだけではなかなか実現しません。ことに近隣社会の環境美化は、そこに住み、生活するわたしたち自らの心くばりと、お互いの協力が必要です。
 環境週間ともなると、村内各地では部落行事として大清掃が行われます。地域の拝所や子供のあそび場などの雑草がきれいに取り払われたあとは、スカッとさわやかな気持になりますネ。
 しかし、住宅の周囲や自己所有の空き地は自らで清掃しなければなりません。自己の持ち場は自分でちゃんとする。いかがでしょう。

ゴミの再利用で”一石二鳥”
 ゴミといえば、汚いもの、臭いもの-などというイメージがすぐ浮かびますが、全部が全部そうではありません。ゴミの中身を分析してみますと-。
 一般家庭から出るゴミの約半分は台所などの生ゴミですが、残りの半分は、資源として再利用できる新聞紙や古雑誌などの紙類、空きかん類、びん類などです。
 これらの”資源”は、元はといえば、そのほとんどが輸入に頼っているのが実情です。紙の原料となるパルプ材は全体の六割、鉄やアルミニウムにいたっては、九九%を外国から買っているのです。
 このような”輸入資源”を一回使ったきりで捨ててしまうのはもったいない話で、まさに資源のムダ遣いです。
 ”ゴミの再利用”は、資源の有効活用になるほか、ゴミの量が減って清掃・処理費用が少なくてすみ、同時に環境の美化につながるという”一石三鳥”の効果をあげることができます。
 ゴミは選別して、それぞれの回収ルートにのせるようにしましょう。

※写真「どうにかなりませんかゴミの量、村内から年間6,000トン排出」は原本参照

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