核兵器との同居もういや伊良皆東側基地内に核兵器を貯蔵?
もし、この地球で核戦争が起きたとしたら!そうです、いうまでもなく、わたしたちのかけがいのない緑の地球は宇宙から抹殺され、人類の破滅につながるもの。日本は世界でも唯一の被爆国であり、核兵器の恐ろしさは日本国民の脳裏に深く焼きつき離れない。
こうした日本国民の核アレルギーを無視して、核を積んだ米国艦艇が日本に、自由に出入りしていたというショッキングな事実の証言がライシャワー元駐日大使等、米国元高級官僚が言明した。
これまでにも、核疑惑についての末確認情報は相つぎ、もしかしてという不安は、ライシャワー元駐日大使の核持ち込み発言に端を発し、核疑惑はわたしたち国民に電光石火のごとく、大きなショックを与えた。
ことに我が沖縄県には全国の五三%の米軍基地が所在し、しかも核疑惑のうずまくなか、核兵器貯蔵庫と目される基地が本村の伊良皆東側に所在するといわれている。核兵器貯蔵庫は通称、嘉手納弾薬庫地内、四〇〇MMS弾薬整備中隊の所管にあり、わたしたち村民と核爆弾とは寸分の隔たりで貯蔵されているといわれ、村民は等しく冷汗をかいたものだ。まさかと思われた「核貯蔵庫」の存在、しかも村民の目先にあるとはだれもが予想だにしなかった。
一九七二年の沖縄の祖国復帰「核抜き本土並み返還」はごまかしにすぎなかった。核疑惑が明らかにされた今日「非核三原則」①作らず②持たず③持込まず、という非核三原則はもはや神話にすぎないものだった。
※写真「この奥に核兵器が……と思うときゾッとする」は原本参照