防ごう非行 助けよう立ち直り 社会を明るくする運動 7月1日~8月31日
“非行の芽”早くつみとろう
第三十一回”社会を明るくする運動”が七月一日から八月三十一日までの二ケ月間全国一斉に行われています。
この運動は、犯罪の防止と罪を犯した人たちの更生について国民すべてが力を合わせ、明るい社会を築くことを目的とするものです。なかでも、最近の少年非行は増加の一途をたどり、学校内や家庭内暴力など非行の低年齢化が進んでいます。
とくに夏休みは、学校生活から解放されて、非行への芽生えが始まる季節です。警察の調べによると、十四歳から十六歳の年齢層が少年非行のじつに六割を占めているといいます。なかでも女子の非行が急増していて増加率では男子のほぼ二倍という高い数字となっています。
そこで今年の運動の重点目標は「住民の連帯による青少年の非行防止と更生の援助」に置かれました。犯罪予防や罪を犯した人の更生には、地域社会の温かい協力が大切です。
PTAや青年会などの地域の人びとを主体とする活動を組織ぐるみで行い、犯罪のない明るい社会をみんなの力で築きたいものです。
ところで、先に嘉手納署がまとめた昨年の村内における「ぐ犯不良行為少年補導」状況によると発生件数では五六七件。去年に比べると二四七件多く、実に七七%の驚異的な増加を示しています。ぐ犯別では、最も多いのが「夜あそび」で四〇一件、飲酒が七六件、つづいて喫煙が六九件でワーストスリーを示しています。なかでも飲酒については昨年に比べ五二件も多く、実に二・三倍多くなっています。
このような「ぐ犯」の特徴は動機はきわめて単純で、罪の意識の希薄な”遊び型”がふえ続けています。”非行の季節”からかわいい子供たちを守るためには、保護者は子供のよき相談相手となって、家族全員が話し合う機会をできるだけ多くもち、日頃から相互理解を深める努力が大切です。
とくに、じきやってくる夏休みは親も子も充分に話し合って非行防止につとめましょう。なお、夏休み中はとくに次の点についてよく注意して下さい。
〔生活のリズムを崩さない〕
夏休みは、盆おどりや花火大会など夜間の野外事業が多く、夜遊びのクセがつきやすくなります。また、夜間はあついこともあって、生活のパターンは”夜型”になりがちです。このような生活のリズムは、夏休みが終わってもすぐには直りにくく、学校ぎらいや家出に結びつき、非行化の原因になります。
夏休みは第一に、子供の生活リズムを崩さないこと、そのためには、家族全員が規則正しい生活を心がけたいものです。