夏休み 泳ぐ前に読んでね! 泳げるゾ!そのうぬぼれが事故を呼ぶ
水のシーズンです。水の犠牲をなくそう
「防ごう子供の水の事故」をスローガンに、今年も六月一日から八月三十一日まで「水難事故防止運動」が実施されました。
我が沖縄はもう本格的な夏。澄みきった青空と、はるか遠方の地平線には美しい造形美を描きだす入道雲が夏を彩る。併せて焼きつく灼熱の太陽でもって我が沖縄は盛夏の到来を告げています。
それに伴って、大人も子供も海へ涼を求める姿は年ごとに華やかになり、その喜々とした海辺を彩る水着姿は夏の風物詩ともいえましょう。
しかし、その裏にはちょっとした隙に水魔による悲劇を呼び、楽しいはずの海水浴が悲しみの渦中に。そうです、水の事故は即悲劇を呼ぶ危険性を伴っていて、最も注意をしなければなりません。県下ではすでに十一名(六月末現在)の水の犠牲者を出しています。これから本格的な海のシーズンを迎え、更に水難事故の多発が心配されます。
ことに、本村は美しい海に囲まれ海水浴の好条件下にあります。海のシーズンともなれば色あざやかなパラソルがいたるところに咲きほこり、家族ぐるみで海水浴を楽しむ光景が数多く見受けられます。しかし、事故防止面での対策はまだ不充分であり、万一の事故に充分な配慮が必要です。水の中での事故は直ちに命とりになる事例が極めて多いですので、事故防止に対する一般の協力が大切です。
「あなたの目が泳ぐ子供の浮き袋」です。私たちの周囲からいたましい水の事故を防ぐために次の事項についてよく注意をいたしましょう。
泳ぐ前
▼食後すぐ泳ぐのは体によくありません。少なくとも、二時間くらいたってから泳いでください。
▼女の子の場合、水着は、できれば競泳用のものをおすすめします。ヒラヒラのついた水着は、思わぬところにひっかけたりするので危険です。
▼泳ぐ前にシャワーを頭からたっぷりあび、冷たい水に皮膚をならしてください。
▼準備運動には、少なくとも五分はかけて、手足の筋肉や関節を柔らかくしてから泳ぎましょう。
泳いでいるとき
▼小学生の場合、一回の泳ぐ時間は十五~二〇分間が限度。くちびるがまっ青になるまで泳いでいる子がいますが、要注意。
▼同じプールの中でも、場所によって深さの違う場合があります。プールの水深を調べ、胸あたりの深さで泳ぐようにしましょう。
▼水泳中に手足のけいれんを起こした場合、子供を水から引き上げ、ゆっくり時間をかけてマッサージしてください。
海水浴に行くとき
▼海水浴の前日は、子供たちは興奮してなかなか眠らないものです。睡眠不足にならないよう気をつけてください。
▼日帰りで海水浴に出かける場合など、朝が早いと、朝食も食べずに出かけることがありますが、体によくありません。早目に起きて、朝食をキチンと食べてから出かけましょう。
▼最初は、いきなり飛び込んだりしないで、脚、手、体と徐々に水に入りましょう。
▼楽しさのあまり、時間を忘れて泳ぎに砂中になってしまいがちですが、十五~二十分をメドに海から上がり、ゆっくり休みながら海水浴を楽しみましょう。