読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1981年7月発行 広報よみたん / 5頁

ジャンボまぐろが四尾 読谷漁協定置網

ジャンボまぐろが四尾 読谷漁協定置網
 活気を呼ぶ読谷漁協定置網に去る六月十六日、胴回り九〇センチ、長さ一五〇センチ、重さ七〇キログラムのジャンボマグロ四尾が入り、海男たちをよろこばせた。普段はビクッともしない海男たちだが、一尾六万円もする海の幸とあって感激ひとしおだった。
 くちコミでマグロ情報をキャッチした地域の住民はひと目みようと黒山の人。サシミにして何人分とれるだろう。と食指をピクッと動かしてヒソヒソと語りかける。五〇〇人分はとれると聞かされ二度びっくりしていた。また、セリ市に顔出すなじみのカミヤーアンマーたち(仲買人のおばさん)はどうせ「高嶺の花」とあきらめ顔、横目でチラリと大物マグロをみながら、セリ市では威勢よく値.張りを呼びこんでいた。
 読谷漁協の定置網には週一~二回の割でマグロが入るというが、一度に四尾とはこれめったにないとのこと。水揚げされたマグロは通称「キハダマグロ」と呼ばれ、肉締まりは一級品。海男たちの手によって手際よく解体された。セリ市では高級品とあってポンポンセリ値は好調。結局一キログラム当り=二〇〇円で取引きされ一件落着した。

※写真「ジャンボまぐろに漁師顔にも笑がうかぶ」は原本参照

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