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1981年10月発行 広報よみたん / 6頁

カメラルポあの街この村 中秋の名月にうっとり波平区観月会 組踊り「護佐丸」を再復活上演(楚辺区) 生みの親より育ての親 里親になつくカニクイザル 消火訓練の成果を披露 中部地区消防団操法

カメラルポあの街この村
中秋の名月にうっとり 波平区観月会
 波平区(知花治雄区長)恒例の観月会が去る9月12日アガリジョー広場で開かれ、多くの区民が観月会を楽しみました。
 この日は、太陽暦でいう十五夜とあって、こうこうと輝く中秋の名月をあおぎみて、特設舞台で演じられる青年有志の獅子舞、伝統のハンジヤ棒、組踊り「長者の大主」などに盛大な拍手を送っていました。
 同区の観月会は30数回を数え、豊作祈願、区民の親睦を図る恒例の行事です。この日のアシビナーには手づくりの十五夜弁当、地酒のアワモリに舌つづみを打ちながら、五枝のガジュマルから垣間見る中秋の名月にうっとり、楽しい観月会のひとときをすごしていました。

組踊り「護佐丸」を再復活上演(楚辺区)
 楚辺区(新垣松蔵区長)に古くから伝わる古典芸能・史劇「護佐丸」が3年ぶりに復活上演され、区民を喜ばせました。
 組踊・護佐丸は3年前に19年ぶり復活上演されました。だが、その後上演されずじまい。区民のあいだから「何んとか復活を」との高まりのなかで、青年有志を中心とする護佐丸保存会が結成され、3年ぶりの再復活上演にこぎつけたものです。
 上演は去る9月12日陰暦でいう十五夜の晩に行われ、こうこうと輝く中秋の名月をあおぎみて、約1千人の区民が3年ぶりで復活上演された護佐丸を心ゆくまで観賞いたしました。
 また、この日は同区の敬老会とあって、多くのお年寄りも久しくみる村の古典芸能に堪能しきっていました。

生みの親より育ての親 里親になつくカニクイザル
 大の男八人を手玉に、大捕り物の未、御用の身になってしまったサル公。このサル、カニクイザルと呼ばれるメスザルで、逃亡生活のあげくの果て、ついに御用の身となってしまった。人間社会にもよくあることですが御用のあとはすっかり観念しきって、素直なサル公へと変身。人様のことばでいう拾得物とあって、所轄の官庁では厄介物あつかい。あげくの果ては里親さがしの身になってしまった。
 里親には動物愛護の意気に燃える玉城悟さん(役場経済課)が決まり、今では寝食を共にして里親になりきっています。主賓のサル公「生みの親より育ての親」とでもいうか、今ではすっかり家族の一員になりきっているとのこと。人様に最も近い動物とあって、その仕様は人様そっくりで、隣近所の人気者になっているようです。

消火訓練の成果を披露 中部地区消防団操法大会
 「スワッ!火事ダ」-わずか数分にしてすべての財産を灰と化す火事、ときにして人命をも奪い最も恐れられています。こうした緊急時における消火作業はとかく敏捷性が要求され、日項の訓練の成果に培われてきます。
 こうしたファイヤーマンたちの訓練成果の発表の場である第九回中部地区消防団操法大会が去る九月十八日宜野湾市で開かれました。そのなかで本村のファイヤーマンを誇る村消防団も三種目にエントリーいたしました。その結果、すぐれた操法成果を披露し小型ポンプ操法の部で二位、応用操法の部で三位に入賞いたしました。
 本村の消防団員は二〇名です。役場職員を中心にして組織され、非常時にはいつでも出動できる態勢を整えています。

※写真は原本参照

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