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1981年11月発行 広報よみたん / 4頁

水道料金 12月分からやむをえず値上げ 一般使用料金 基本料金は(8平方メートル)九七〇円に 25立方メートル 平均家庭で三、六五五円に 料金比較例(一般用)

水道料金 12月分からやむをえず値上げ 一般使用料金 基本料金は(8平方メートル)九七〇円に
 水-。それは私たちの日常生活に欠くことのできない大切なものです。だが昨今の水事情は昭和三八年以来の早魅に見舞われ、雨水まかせの本県の水道行政は日増しに悪化し、給水制限で私たちの日常生活は事欠く状況にあります。
 公共性の強い水道料金は何かにつけて話題の種となりますが、県企業局の大幅な水の御料金値上げによって、本村の水道行政は現行料金のままでは対応しきれず、やむなく値上げを行うことになりました。先の第一〇一回村議会臨時議会で水道料金の改定に関する議案が可決されたことにより、十二月分の徴収料金から新しい料金表が適用されることになりました。

 今回の水道料金値上げは県企業局による水の御料金が大幅に値上げされたことに大きく起因します。
 これは、県企業局からの水の御料金が一立方メートル当り、これまでの59円72銭から78円92銭に改定され、32・15%値上げされたことによるもので、さらに昭和五六年九月一日実施ということが今度の水道料金改定の主な原因になっています。
 これまで本村の水道行政は、ひと昔前の局地的に悪かった給水事情も解消され、財政収支も良好なバランスを保ってきましたが、水の供給を一〇〇%県企業局に依存し、しかも独立採算を建前としている関係で、今度の県企業局の大幅な水道料金改定値上げは、私たちの日常生活に直接大きな影響を及ぼす結果になりました。
 村では一般家庭への負担を軽くするための施策を模索してきましたが、現行料金通りで行くと昭和五八年度末には一億八千九百万円の赤字が見込まれます。したがって、今回の本村における水道料金改定値上げ、平均26・14%は最少限必要な値上げ率とされ、十月二十四日に開かれた第一〇一回村議会臨時議会において可決されました。
 水道料金の値上げは、本村のみ実施されるものでなく、県企業局に依存しているすべての市町村において水道料金を改定、値上げ実施しています。それぞれ市町村の改定率は異なりますが、なかには五〇%近くも改定値上げした市町村もあり、本村の値上げ率26・14%は二番目に低い値上げ率になっています。

平均家庭で三、六五五円に
 村議会において水道料金改定議案が可決されたことで、十二月分からの水道料金は新料金が適用されます。
 ちなみに、一般家庭用は八立方メートル基本料金で一三〇円値上げされ九七〇円(15・48%増)になります。また、平均家庭の使用水量二五立方メートルでは七三五円(25・17%増)の負担額で三千六五五円になります。
 一方、新料金を単一比較計算いたしますと、八立方メートルという容積はドラムカン四〇本分に相当します。したがって一立方メートルはドラムカン五本分になり、その水の値段は一二一円になります。さらにドラムカン一本分に計算すれば二四円になります。
 「水」は私たちの日常生活に不可欠な資源であることは不変のものです。豊富な水を安く供給することが水道事業のねらいとするものですが、現状では諸々の事情等で水道料金の値上げなくして健全な運営は困難だといわれます。こうした本村の水道事業特別会計の事情をご理解いただき、ご協力をお願いいたします。

※写真「「水」「みず」「水」・・大切につかおうネ」、表「料金比較例(一般用)」は原本参照

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