小さな体験に満足顔な園児 渡ケ次幼いもまつり
食欲の秋、なかでもおイモがおいしい季節です。ここ渡ケ次幼稚園では園児たちが自ら手塩にかけて育てあげたイモを堀りあて、去る十一月七日午前十時から園内でおイモまつりを開きにぎわいました。この日は、園児たちが園内のミニ農場で育て、収穫したイモ二○キログラムが大きなナベ四対で煮込まれ、父母を交えての試食会でにぎわいました。それぞれのイモには園児たちの名前が書き込まれ迷いイモ防止に一役。なかには早く煮立てようとたきぎを大きな釜へ放り込む園児や、白くなびく湯気を吸い込んで咳込む園児もいて大にぎわいでした。
渡ケ次幼稚園では生きた教育の実践をと、同園南側に四坪のミニ農場をつくり、去る六月に全園児がそれぞれ一本づつのイモヅルを植えました。園児たちはイモの食べ方は知っていても生育過程は知らないだけに物珍しげ、なかにはイモヅルを手に「これにおイモの実ができるのせんせい?」と質問する園児もいて先生たちを苦笑させたとのこと、園児たちは夏場のカンカン照りのなかでも水をかけるのに精いっぱい汗を流し、自分のイモヅルには人一倍多く水をかける園児もいたという。
イモ堀りは各クラスごとで行われ、各自のイモヅルをわしづかみ。イモを堀り当てるごとにワイワイにぎやかな園児たちでした。また、小イモはイモ判として教材に使われました。
※写真「大きなナベでふかしいも、早く食べたいーな」は原本参照