現代の名工に与那嶺貞さん 読谷山花織の復活に尽力
今年の”現代の名工・百人”そのひとりに高志保一二九番地の与那嶺貞さんが選ばれました。現代の名工は”卓越した技能者”に授けられる労働大臣表彰で、今年は県内から二名選ばれました。現代の名工百人への表彰状伝達式は去る十一月十一日東京で行われ、与那嶺貞さん等に藤尾労働大臣から「卓越した技能章」の盾や表彰状が授けられました。
与那嶺さんは読谷山花織復活の立役者と知られるなかで、今でも糸染めから織りにいたるまで一貫した作業は、現代の名工に価するものと高い評価を受け今年の”現代の名工・百人”に選ばれたものです。本村から現代の名工百人は昭和五二年読谷壷屋焼窯元・金城次郎氏につぐもので、一村から二人の”現代の名工”を輩出したのは県内では本村がはじめてだといわれ、伝統工芸の生きづくムラ・読谷は全国的にその名は知られるようになりました。
読谷山花織は五〇〇年の歴史をもつ本村の伝統工芸産品です。だが、約一世紀近くも途絶えていた空白の時代のあと与那嶺さん等が中心となって昭和三九年に復活されました。今では読谷山花織事業協同組合を中心に百名余りの織子を擁するにいたり、その名は全国的に知られるようになりました。
※写真は原本参照