年頭のあいさつ 読谷村議会議長 伊波栄徳
村民の皆さん、明けましておめでとうございます。
一九八二年の年頭に当たりつつしんで村民の皆さんに御挨拶を申し上げます。
今年は、山内村政が着々とすすめてきた二一世紀の歴史の批判にたえうる「人間性豊かな環境文化村づくり」をさらに一歩すすめてその実現をする年になろうかと思料されます。村民の将来に誇りうるよう、村民のひとりひとりが英和と情熱を傾けて、平和で、豊かな読谷村を建設するのが私の念願であります。
昨年は、非核三原則堅持と核兵器基地に反対する意見書、読谷飛行場内における米軍落下傘降下演習の廃止と演習場の撤去に関する意見書、沖縄の振興開発に関する要請決議、また身体障害者年に当たり、身体障害者が家族や地域社会の中で温くはぐくまれ、社会の一員として一層充実した生活が送れるような施策等々の重要案件を全議員心を一つにして理事者と近づかず離れず密接な連系をとりながら、一歩一歩確実に村民の生活向上に精いっぱいの努力が傾注できましたことを心からお礼申し上げます。
なお、懸案の読谷飛行場の地主への所有権回復問題をはじめとして村民福祉、産業経済その他の面で重要な問題が本年も山積しております。特に軍事優先、老人医療の有料化、児童手当の削減、中小企業育成資金の抑制、年金補助の削減等の行政改革によって地方自治体の運営はますます厳しさが予想されますが、この時にこそ住民自治の本旨にそって広い視野からの村民各位の御協力による積極的な村づくりが必要であると思います。
読谷村議会においても村民の将来への幸福を念頭において御期待にそうよう万全を期して職務に精励する覚悟でございますから、よろしく御指導御支援を賜わりますようお願い申し上げます。
年の初めに当たりお礼と所感を申し述べまして私の御挨拶といたします。
村民各位の御清福と御繁栄を心からお祈り申し上げます。
※写真は原本参照