新年のあいさつ 読谷村教育長 新崎盛繁
明けましておめでとうございます。
輝かしい新春をお迎えするに当り、謹んで年頭のごあいさつを申し上げます。旧年中は村民皆さんの温かいご支援で、教育行政を進めて参りました。祖国後帰して十年、振興計画に乗せての教育の基本施設であります。村内小中校の校舎の整備充実も順調に運ばせて戴きました。人間性豊かな環境文化村をめざす村の基本構想が、具体的に布石実現しつつあります事はご同慶に堪えません。時代と共に要求される諸施設々備に充分に応える為には、尚時間がかかると思いますが、清新な気持で臨みたいと思います。昨今と激しく変遷する社会情勢に対応するには、私共自らが生涯にわたって、学ぶ心が大事だ、と言われておりますが、幸い我が村では、中央公民館や区公民館で、子供から老人まで各層の皆さんが積極的に参加活用され、交流に、学習に、多大な成果を修めて居ります。この事が婦人会、青年会、老人会等の団体の組織的な取り組み展開が大きな力になっております事は、言うに及びません。こういう営みの中にあってやはり最大の関心事は、青少年問題であります。昨年六月青少年問題審議会から国に答申されました。今最も重要なこととして、青少年に対して自らの将来は自らの力で切り開くのだ。という青少年の自覚と、自己への厳しい態度と努力が要求され、と同時に青少年の問題行動は、それ自体大人社会の問題で、家庭、学校社会が姿勢を正して、深い愛情と厳しい躾の中で、お互に信頼と連帯の輪を広げ豊かな人間性を培い、個性を伸ばし、創造力を高めて国際社会に貢献できる人を目ざすべきであることを打ちだしております。我が読谷では多年にわたって少年団体へ子供会、スポーツ少年団、緑の少年団、ボーイスカウト、ガールスカウト少年野球等を育成して参りました。それらの諸プログラムを通して真に強い心、丈夫な体を作り、自らを耕し、活力ある子を育てる為に、更に温かくバックアップしていくことが望まれます。ひとりぽっちの子を出さないように、優しい手を差しのべましょう。昭和五十七年が活気に満ちた日々でありますよう、村民皆様のご健康と、ご繁栄を祈念申し上げて、ごあいさっといたします。
※写真は原本参照