村の人口のうごき 一日に一・二人オギャ~ 十年間で四七〇〇人増加
一日に一・二人が誕生し二・九日に一人が死去-。この数字は昨年村人口の自然動態の動きです。住民課は住民基本台帳の作成に基づき毎月の村人口の動きを自然動態、社会動態に分けてまとめていますが、昨年の結果についてひもをといてみますと-。
まず、自然動態ではこの一~二年暫時減少を示しています。ちなみに出生四二四人に対し死亡は一二四人です。昭和五五年に比べますと、出生で二七人、死亡で十四人少なくなっています。昨年の自然動態は結果的に三〇〇人増ということになりました。ひところ、三五〇人~四〇〇人台増加していた時に比べると、かなり低いペースになっています。
つぎに社会動態については、昨年は一五二人の増加がありました。これは、村外に転出して行く人よりも村内に住居を求めて転入してきた人が多かったということで、昭和五四年、五五年ともマイナス値にありましたが、昨年は一挙に増加値を示しました。
☆出生-昨年は四二四名の新しい生命が誕生いたしました。一日に一・二人の尊い生命がうぶ声を発したことになります。ひところ五〇〇人台という出生年もありましたが、この数年は四〇〇人台という低い出生水準になっています。
男女別では、男児が二一八人、女児が二〇六人。ここ数年は男児の出生が多いようです。月別では、八月から十月にいたっては四〇人台のハイペース出生ですが、厳寒期の二月三月は二〇人台と少なく、季節によって出生のばらつきがみられます。そのことは、赤ちゃんを壮健に育てる季節的好条件を選ぶ一方、就学との関係をうまく計算した計画出産が多いのも特徴のひとつのようです。
★死亡-昨年は一二四名の方が亡くなられました。つつしんで故人のご冥福をお祈りいたします。
昨年は、約三日に一人の割合で死亡ということになりますが、一昨年より十四名少なくなっています男女別では、男が六六人、女が五八人、男の死亡が八人多いようです。月別では、厳寒期と季節の変り目に死亡者が多く要注意というところです。
☆転入・転出-社会動態については二年続けてマイナス値を示していましたが昨年は一転して一五二人増加いたしました。
まず、転入では一年間に一三二二人が転入してきました。これは、宇座区の行政区人に相当いたします。県内、県外別でみますと、県内からの転入は八一四人県外からは四九四人になります。一日当りでは三・六人が転入してきたことになります。
また、転出では昨年は一一七〇人が村外に転出いたしました。これは大木区の行政人口がそっくり転出したのに匹敵いたします。月別では、三月~六月の就学就職シーズンにはドツと転出が多くなり、なかでも県外への転出が目につきます。この時期の社会動態は通年マイナス値にあります。
転出のなかで、県内外に属しないもうひとつのマイナス要因に職権削除によるユーレイ人口の削除があげられます。これは、主として転出に際し、小荷物をかかえ忍者ごときにサツと村外へ去って行く人たちのことを意味し、昨年は一七八人が該当いたしました。ひところに比べかなり少なくなりましたが、転出の際は必らず所定の転出届を済ませたあとで転出する旨呼びかけています。
☆世帯-昨年末の世帯数は六三二六世帯です。十年前の昭和四六年に比べますと、二〇四七世帯増加したことになります。これは、波平、楚辺、喜名、座喜味区の四ケ字の行政区世帯が増加したことに匹敵し、わずか十年のあいだに四七%の驚異的な世帯の伸びを示しました。
転出・転入の届けは14日以内に
三月、四月は一年のうちで格別に引っ越しの多い時期といえます。親元に住んでいた人が大学に入学したり、就職したりして親元を離れて下宿や寮に入るなど、また、転勤などで住所の移動、その時は必らず住民課で転出届を提出しなければなりません。
一方、転入した日から十四日以内に、新しい住所のある市区町村に転出証明書を添えて転入届を出さなければなりません。
役場には、住民基本台帳という住民の住所などを記載した公簿が備えてあり、この住民基本台帳に基づいて、選挙人名簿を作成したり、印鑑の登録を受け付けたり、あるいは国民年金や児童手当の支給、予防接種の通知等、私たちの暮らしに密着した事務を行っているのが住民基本台帳です。
この大切な住民基本台帳が正確であるためには、ぜひとも正しい届出が必要です。転出、転入の時は必らず所定の手続きをいたしましょう。また、同じ村内で住所を移した時は「転居届」を、世帯主が変わった時は「世帯主変更届」もお忘れなく。
※写真「村人口3万人到達は昭和60年を予測しています」は原本参照