読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1982年5月発行 広報よみたん / 7頁

沖縄県の祖国復帰 あれから10年たちました 村政に顧みる復帰10年

〔265号2~6ページの続き〕

 水の悩みから全面解消-「水」それは私たちの日常生活の源泉です。水なくして私たちの生活は成り立ちません。数年前まで極地的な断水騒ぎでおさわがせいたしましたが、四千トン配水池を完成させたことで断水騒ぎは一応終止符を打ちました。だが昨年来からの断水は本村に限らず、全県的な制限給水であり、なおご協力をお願いします。本村における基本給水施設は一応終り、現在では支線の配水管整備を進めています。
 養豚団地の造成-第一次、第二次農業構造改善事業、パイロット事業等で主産地化をめざす養豚団地の造成が進められました。多頭飼育で豊かな農業へ。
 座喜味地内農村基盤総合整備事業-豊かな農村経済は、まず生産基盤の整備からと県下で初めて同事業が導入されました。同事業によって、座喜味の喜名田原、前田原などの耕地をはじめ、集落の道路がみちがえる程に整備され、地域の人たちから喜ばれました。
 牛団地-肥育牛が群なす牛団地、ひと昔前の一~二頭飼育から比して格別です。そこから排出される堆肥は地力の増強にも役立っています。
 ビニールハウス団地-渡ヶ次、高志保、渡具知、座喜味一帯にビニールハウス団地が造成されました。施設園芸によって農業のイメージは大きく変った。
 読谷漁港の整備-第五次・第六次漁港整備計画で近代的な漁港に衣がえした都屋漁港。時代の先たんを行く漁業施設を整備し、豊かな漁家をめざしています。
 座喜味いも団地-本村から生産されるいもは、県内の消費市場から大変好評を呼んでいます。昭和五一年度特産物生産団地育成事業で写真の施設を完成した。
 拓けゆく拡大な農地-これまで荒地同然だった渡具知地内の農用地、農業基盤総合整備事業によって24ヘクタールの大地が新たな生産の息吹きをみせました。
 共同集出荷場-以前は庭先での相対売りが主流でした。流通部門の強化をねらい昭和50年度農林漁業構造改善緊急対策事業で共同集荷貯蔵施設を完成しました。

※写真「最大350ミリ送水管を布設(昭51年)」、「4000トン配水池竣工(昭和54年)」、「パイロット事業で完成した養豚団地」、「群をなす牛の群団(牛団地)」、「改良された拡大な農地は増産への道をあゆみはじめた」、「県内外に出荷される施設園芸の生産物」、「近代化めざましい漁業」、「よみがえる大地、土の香りもあらたに」、「座喜味甘藷生産組合の施設(昭和51年)」、「共同出荷で農業産産物の増収をめざす(昭50)」は原本参照

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