障害を持つ人たちを正しく理解しよう
昨年は「完全参加と平等」をテーマとする国際障害者年でしたが、今年はそのテーマである「完全参加と平等」の実現を目指す「ポスト国際障害者年」のスタートの年です。
ところで、障害者というと「何か特別の人」と思ってはいませんか。目の不自由な人は一本の白い杖に身を託して行動しなければなりません。また、耳の不自由な方はことばによる意志の伝達がむつかしくなります。このように身体に障害のある人は、障害のない人にとって、問題にならないことが大きな問題になるという特別の困難を持っています。
しかし、人間として、同じように生き、働き、人と交わり、楽しみを求めるという点では、何ら健常な人とは変わりません。いわば、障害を持つ人は「通常の人間としての生活を営む上で特別の困難を持つ普通の市民・村民」と考えることが最も正しい理解といえしょう。
このような考えで、身体に障害があることが生活を営む上で「不自由」にならないよう、車イスや白い杖といった用具や手話などのサービスで補い、また「社会的な不利」にならないよう適切な条件を整備すれば、同じ社会人として立派に生活していけるはずです。
このため、国や市町村の援助はもとより、国民一人ひとりが障害を持つ人を同じ地域の住民として受け入れ、ともに生きる意識をもって接し、必要に応じて協力の手をさしのべることが極めて大切です。
身体障害者への具体的な心づかい
①「困っている人がいたらお手伝いしたい」というのが、人間として当然の気持ちです。特に意識することなく、ごく自然な気持ちでお手伝いしたいものです。
②障害者に対してお手伝いするときは、まず、声をかけることが大切です。黙っていきなり身体にふれたり、車イスを押したりしては、相手を驚かせることになります。
③障害者が困っているのをみかけたら、その人が何をしてほしいのかを聞くことが大切です。
④障害者を特別視したり、人格をきずつけることのないよう配慮することが、障害者に対して最も理解ある態度です。
ボランティア活動への参加
身体障害者の日常生活を助け、社会参加ができるよう積極的な協力を行う方法として、点訳奉仕、手話奉仕、家事手伝い、介護、施設訪問などの各種ボランティア活動への参加があります。このようなボランティア活動は、村では社会福祉協議会が中心となって行っています。これに参加されたい方は村社会福祉協議会にご連絡ください。
電話・⑧-二九三九