読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1982年6月発行 広報よみたん / 5頁

ねらわれている赤ちゃんの歯

 六月四日から十日まで「歯の衛生週間です。六の「ム」と四の「シ」を合わせ、つまり、むし歯にならないように、歯を清潔に保とうとのねらいで実施されるものです。
 心身の健康と深い関係にある歯を、いつまでも丈夫で長持ちさせるには、まず、むし歯にかからないようにすることです。むし歯は、一度かかると徐々にそのキズ口を広げていき、自然に治ることはありません。早期発見、早期治療が叫ばれるのもこのためです。
 お母さん、「赤ちゃんに初めて歯が生えてきたときの感激」を覚えていますか。歯は、初めに乳歯が生え、だいたい十歳ごろに永久歯と完全に生え代わります。
 しかし、乳歯は永久歯と生え代わるかといって手入れをせず放っておくと、後から生えてくる永久歯に大きな悪影響を与えます。また、乳歯は子供が丈夫で健康に育つために大きな役割を果たしています。
 六月四日からの「歯の衛生週間」を機会に、毎日の生活のなかに沢山ある「むし歯」になる要因をチェックし、かわいい乳幼児たちをむし歯から守りましょう。

だらだら授乳はむし歯の原因?
 母乳の甘みは乳糖なので蔗糖に比べ、むし歯の原因にはなりにくいものです。
 しかし、泣くたび、眠くなるたびに母乳を含ませるダラダラ授乳は、むし歯の要因になるものと考えられています。

ほ乳びんがむし歯をつくる
 授乳量が少ないからといって、途中で何回も休ませながら一時間以上も長々とミルクを与えていると
いうお母さんをよく見ます。この休み休み授乳は、口の中を酸性にし、歯に悪い影響を与えます。まして、ミル久以外の甘い飲み物をほ乳びんに入れるのは、もってのほかです。

甘いものを食事代用にしていませんか
 『食事の量が少いから』と心配して、つい甘い物を与えているということはありませんか。甘い物を食べると空腹感がなくなり、食事のときには充分食べられず、食事の前におやつを食べるという悪循環をもたらします。甘い物は、むし歯をつくるほかに、栄養吸収にも影響を与えます。

だらだら食いはむし歯の大敵
 テレビを見ながらダラダラと間食をする、というお母さんはいませんか?。お母さんの習慣が子供のむし歯原因になっていないでしょうか。何かをしながらダラダラと食べていることは、歯にとって一番の大敵です。三回の食事と一~二回のおやつを、時間をきめて与えることが大切です。

歯みがきはお母さんの手で
 赤ちゃんは、自分で歯をみがくことはできません。かといって放っておくと、大切な歯がむし歯になってしまいます。
 乳幼児が自分で歯みがきできるまでは、お母さんのヒザの上に寝かせて歯をみがいてあげるようにいたしましょう。

むし歯の予防はバランスの良い食事で
 歯の健康を守る食生活の基本は、バランスのとれた食事と丈夫な歯資をつくる食品を取ることにあります。タンパク質、ミネラル、ビタミンの多い食事を三歳までにしっかりとるようにさせましょう。これが身心とも健康で丈夫な子供を育てる早道です。

悪いチェックポイントはすぐに改めよう
 乳幼児をもつお母さん!お宅のむし歯予防策はどうなっていますか?。以上六つのうちひとつでも×印のつくものがあれば、今日からすぐに改めましょう。
 赤ちゃんのむし歯予防はお母さんの手にかかっています。

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