文化村づくりの一翼を担い 村伝統工芸総合センター開館
本村の伝統工芸振興の中核的施設となる「村伝統工芸総合センター」が先に完成し、そのオープン式典が去る四月三〇日開かれました。同センターは「読谷山花織、ミンサー、陶器など伝統工芸品を継承発展させていくために、後継者の育成をはじめ、技術指導、販路開拓等の業務、業態に応じて協業化、共同化及び製品の研究開発を図り伝統工芸の真髄を伝統的工芸、文化産業として位置づけ、この地域産業を定着育成していく活動拠点」いわば伝統工芸の生活化をめざして、昭和五六年度事業で建設されました。
同センターは村総合福祉センターに隣接して立地し敷地の面積は一三二三平方メートル、建物の面積は五四三平方メートルの鉄筋コンクリート平屋造りです。屋根には沖縄の風土にマッチした赤瓦を使用、外壁はグリ石等を使い、伝統工芸会館の名称にふさわしい調和のとれた建築構造になっています。総事業費は八千五百八十三万七千円(うち国庫補助三千三十一万五千円、県補助一千八百十四万二千円、村負担金三千一百九十五万四千円)を投じ、建築工事は金信組、電気設備工事は安田電気、機械設備工事は読谷共進工業商事によって進められてきました。
会館開きのセレモニーには山内徳信村長、読谷山花織事業協同組合員、ヤチムン関係者はじめ、村内外から二五〇名余が参加して開かれました。まず、山内徳信村長、池原ケイ子読谷山花織事業協同組合長、伊波栄徳村議会議。長によって紅白のテープがカットされ堂々オープン、館内あんないのあと、会場隣の特設会場で式典を、村総合福祉センターホールで祝宴を開き、「村伝統工芸総合センター」の開館を祝いました。
※写真「村伝統工芸センター全景」、「紅白のテープにハサミを入れる山内徳信村長」、「祝宴を盛り立てた花織組合のご婦人たち」は原本参照