読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1982年7月発行 広報よみたん / 2頁

村長選挙・投票率92・15% 3たび山内徳信氏を村長に選ぶ 村民一丸となって「人間性豊かな環境文化村づくり」をめざす

村長選挙・投票率は92・15% 3たび山内徳信氏を村長に選ぶ 村民一丸となって「人間性豊かな環境・文化村づくり」をめざす
 革保両陣営が総力を結集して行われた村長選挙は、現村長の山内徳信氏(革新系無所属)が対立候補者、山内昌順氏(保守系無所属)に一六五六票差をつけて当選し、三たび読谷村長として向こう四ヵ年間村政を担当することになりました。
 三四年ぶりに投票によって決められる村長選挙とあって、村民の村長選挙に対する意識は日ましに高まり、かってない選挙戦が展開されました。今度の村長選挙には”人間性豊かな環境・文化村づくり”を掲げて出馬した現村長の山内徳信氏に対し、保守陣営の山内昌順氏は”平和で活力ある豊かな村づくり”を掲げて出馬、革新保守一騎打ちの激しい選挙戦がくり広げられました。
 七月四日の告示以来、し烈な選挙戦はまさに”村長選夏の陣”を思わせる程。投票日の十一日は夏本番を思わせるうだるような暑さのなかでも、六ヶ所の投票所は終日たえまなく有権者が詰めかけ、良識の一票を投票していました。
 翌、十二日の開票では、開票事務が進むにつれて明暗をはっきりさせるいつもの開票風景、九時十五分の開票速報時点で五〇票差という肉薄した速報に両陣営は緊張する一面もみられました。だが終始山内徳信氏がリードを保ち、午前十時の第七回開票速報、開票率80・45%の時点でトクシン候補が大きくリードして当確、最終的には一六五六票差をつけて村民の審判は下されました。

山内徳信現村長が1656票差で当選
 開票事務が進められた中央公民館ホールには朝早くから両陣営の支持者が大勢詰めかけ開票の流れを見守っていました。十五分ごとに張り出される開票速報に両陣営の支持者は一喜一憂、第五回速報掲示まで肉薄する得票展開に、場内は緊迫する一面もみられました。
 午前十時現在の開票速報時点でトクシン候補が票差を大きく広げたなかで当確情報が流れ、詰めかけた支持者のなかから思わず「バンザーイ」「ヤッタ!」と指笛などが高鳴っていました。
 また、当選確実を決めた山内徳信選対本部は当確情報とともに二〇〇名余りの支持者が続々詰めかけ、県道六号線をはみ出す程に膨れあがっていました。だが選対本部は慎重なまでに開票の行く方を見守り、若い運動員の早やる気持を押さえる一面もみられました。
 勝利が確定的になった午前十時過ぎ、山内徳信氏はミサエ夫人と共に選対本部に姿を見せ、詰めかけた大勢の支持者から万雷な拍手で迎えられました。トクシン氏は七日間のし烈な選挙戦に、いっときの疲れもみせず、まつ黒に日焼けした精悍な顔をいっそう引きたたせ、支持者の声援にこたえていました。また、選対本部に準備された大きなダルマに開眼の目を書き入れ、当選の感激を支持者とともに分ちあいました。そのあと、若い運動員たちが山内徳信氏を高々と胴揚げするなど感激のよろこびは絶え問なく続きました。
 村長選挙結果(最終)
◎得票数
 当選・山内徳信 八五二〇・五二二
     山内昌順 六八六四・四七七
◎当日有権者-一六七九三
◎投票者-一五四七五
◎投票率-九二・一五%
◎無効票・その他-九〇

※写真「村民の信託を受け、3たび読谷村長に当選した山内徳信現村長」、「良識の一票を投票する有権者投票率は92・15%」は原本参照

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。