昼間に比べ致死率は3倍
昨年は六年ぶりに交通死亡事故百人台を突破し「交通戦争」再来の様相を見せました。ことしも、すでに(二月末現在)十五名の尊い生命が交通事故の犠牲になり、昨年同期に比べて二名多い非常事態になっています。
ところで夜間の交通事故は、昼間に比べて死亡につながるケースが非常に多く、高い危険性をはらんでいることをご存知でしょうか。これは、昭和五六年における昼夜間別の交通事故発生件数ですが、発生件数ではほぼ同じ割合になっていますが、致死率についてみると、昼間十一%に対し、夜間は三十三%と約三倍になっています。
このことから、夜間の場合、いったん交通事故が起こると、昼間に比べて死亡するケースがグンと増えることを知っていなければなりません。
これから春三月、日一日とあたたかくなります。夜間のドライブも多くなることから、交通安全マナーを守ってほしいものです。-家族そろって快適なドライブを楽しみましょう。
忘れていませんか バイクの自賠責保険(共済)
いま走っているモーター・バイク十台のうち二台が無保険(無共済)-あなたのバイクは保険や共済に加入していますか。
自動車や自転車とは一味ちがった便利さが受けて、モーター・バイクの利用者が増えています。
こうしたモーター・バイクの普及とともに増加しているのが、人身事故です。万一、事故を起こすと、被害者はもとより加害者も、精神的にも物質的にも大きな打撃を被ります。ましてや無保険・無共済で死傷事故を起こしたら大変です。損害賠償のため、一生、借金に追われるようなことになりかねません。
そこで、万一、人身事故を起こした場合、損害賠償をスムーズにできるようにするため、モーター・バイク保有者は損害保険会社の自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)か、農協の自動車共済のどちらかへ加入しなければならないことになっています。
これは法律によって義務づけられているもので、無保険・無共済のままモーター・バイクに乗ると、六か月以下の徴役または五万円以下の罰金が科せられます。さらに、違反点数は六点となり、免許停止の処分を受けます。
モーター・バイクには車検制度がないこともあって、一度加入していても期限ごとの再契約を忘れがちです。現在、全体の約二割が無保険・無共済のまま走っています。モーター・バイクをお持ちのみなさん、いま一度ご確認を-。
保険料・共済掛金は、一年契約の場合四〇五〇円、二年ものが四二〇〇円、三年ものは四三〇〇円(原付・農協共済)で、長期契約ほど割安になっています。
加入の申し込みは、最寄りの損害保険会社かその代理店(モーター・バイク店自転車店など)、農協でどうぞ。
交通事故相談 毎月第一・三水曜
財団法人・日弁連交通事故相談センター沖縄支部では、これまで毎週土曜日の午前中交通事故相談日を開設し「法律相談から紛争解決」への道を拓く、交通事故相談を行ってきましたが、昭和五八年一月から、左の通り「交通事故相談日」を変更します。お気軽にご利用下さい。
なお、相談は予約制になっていますので、できるだけ前日までに申込み下さい。
※コザ相談所
沖縄弁護士会コザ分室 〇九八九三⑧三八六三
沖縄市知花在・那覇地方裁判所沖縄支部構内
※相談日
毎月第一・第三水曜日
※時間
午前十時~午後四時まで
※写真「気軽に運転できるミニバイク自賠責保険の加入お済みですか」は原本参照