読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1983年3月発行 広報よみたん / 8頁

ことば通ぜず身ぶりで対応 米人小学生が一日体験入学-渡慶次小学校-

ことば通ぜず身ぶりで応対 米人小学生が一日体験入学-渡ケ次小学校-
 二十一世紀を担う子供たち、ぜひ国際的な感覚を身につけてほしい-。渡ヶ次小学校(玉城吉雄校長)では去る二月十五日、嘉手納基地内のエレメンタリースクールの児童二十八名を招き、同小四年生の百二十四名と楽しい交歓会をもちました。
 米人小学校との交歓のきっかけは、玉城校長の教え子が米人小学校で教師をしていることから、児童交歓の話が具体的に進められました。そのなかで、昨年十一月、渡ケ次小四年生の児童たち二十八名が、基地内の小学校に一日体験入学したのがきっかけです。
 この日渡ケ次小学校に着いた金髪のアメリカン子たちは、四年生全員が盛大な拍手で迎え、体育館での歓迎式に臨みました。そのあと渡ケ次小児童が劇「沖縄のわらべ歌」を演じ、青い目のアメリカン子たちを喜ばせました。
 最初のうちは互いにことばが通ぜず、遠慮しあっていた児童たちでしたが、体育館での跳び箱やマット運動を興じるうちに、次第に仲良しになり、身ぶりで意志を伝えようとする姿が見られました。また児童たちは、それぞれのことばを習おうと懸命になり、覚えたての単語を特意顔に話す児童たちでにぎわっていました。
 昼食は全員がおにぎりをつくって、楽しい昼食会をもちました。金髪のアメリカン子たちも、小さな手いっぱいにご飯をのせ、慣れない手つきでおにぎりづくりに挑戦、なかには陽気な一面で茶目ッく子もいて、にぎやかな昼食会になりました。
 ことばは通ぜずとも、すぐに仲よしになる子供たちの世界、世界平和が希求されるなかで、今度の親善交歓の輪は、小さな国際理解の場として、児童たちによい思い出のひとつになったようです。

※写真「米人小学生と仲よく交歓会国際交流の輪広がる」は原本参照

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